今期最低気温を記録した非常に寒い朝で、看護医療学の北側にある、谷戸内作業者用に駐車が指定されている藤沢市の駐車場で、車を降りると、一面霜が降っており、高く霜柱が立っていました(上左)。谷戸内横断道脇の草地も霜で白くなっていました(上中)。更に同地の池には全面氷が張っていました(上右)。
今回は、作業が最後まで残っていた、谷戸最奥部で、繁茂しているノイバラの除去と希少植物が来年芽を出すための環境整備作業をしました。これで、当会が今期作業を申告している場所に全て手が入った事になります。10時半頃、千葉県沖を震源とするM5.4の地震があり、直ぐTさん(ナマズ?)が谷戸で揺れに気付きました。谷戸底は柔らかい。
今年最後の作業日、午後、参加者7名で地元の郷土料理屋「ごんぱち」で昼食とを兼ねて慰労会をしました。来年1~3月は草木が繁茂しないので、水関係や表土の掘り起こし等を中心に予定します。
最後まで作業が残っていた⑧番湿地再生予定地(谷戸横断道上流200m付近)で泥を掘り起こし、湿性植物が生える下地を作りました(左)。
更に谷戸奥に向かって、谷戸内に生えている灌木を伐採し、谷戸最奥部100mを残す場所まで、手入れをしました(下写真1~4)。両岸の流れ沿い藪を刈り取り、水面を出しました(下写真5)。野鳥が落とした種で谷戸内に増えたアオキの幼木を抜きました(下写真6)。その中で一部、カナムグラ等が低木を覆ってテント状になっているものは、ここで越冬している野鳥(カシラダカ、アオジ、シメ、ホオジロ、クロジ等)の餌場、隠れ場になっていますので、春先までそのまま残しています(下写真7)。谷戸内にノウサギの食痕がありました(下写真8 ハナタデ?を食べた)。
前回に続き、谷戸横断道上流、100m地点にある④番湿地回復予定地で草刈りをしました。まず、同地の植生に詳しいAさんから、解説を受けました(右写真1:湿性に生えるオギと乾燥地生えるススキの違いの解説)。その後、リーダーから作業内容の説明がありました(右写真2)。
谷戸中央から右岸に広がるヨシが枯れたカナムグラに覆われている(写真3)ので、覆っている枯れた植物を除去しました(写真4,5)。ヨシの群落は甦りました(写真6)。谷戸中央では草刈りをしました(写真7,8)。
枯れたカナムグラの下に、ヨシの生える地上に、獣の毛が散乱していました。場所と毛から見て、ここに潜んでいたノウサギが(肉食性でもある)アライグマに襲われたのかも知れません(写真9)。野鳥の雛も襲われたりしているかも知れません。藤沢市に特定外来種駆除をお願いするべきか思います。枯れたカナムグラを除去すると、その下には青々した植物の幼芽が来年の準備をしていました(写真10)。
斜面林にあるコナラが紅葉していました(左)。谷戸内にはヨシの葉を引き寄せて器用に何段にも編んでいるオスクロハエトリの産室が残っていました。矢印の場所で親は巣を守っていましたが、既に親子とも移動していました(右)。
谷戸横断道上流側の3個所で草刈りをしました。谷戸横断道から上流を見ると、左側(右岸)にオギ、ヨシの群落が続き、右側(右岸)手前に前回まで草刈りをした場所、今回作業をした場所が更に奥へと続いています(左写真)。
その2:谷戸横断道から160m上流にある⑥番湿地回復予定地(下写真)で谷戸内に繁茂している草を刈りました。その地はやや明るい谷戸や山道のほとりなどに生育するダイコンソウが群生しており、地上にある根出葉は、来年に向けて残しました。
↓ ↓ ↓
その3:谷戸横断道から180m上流にある⑦番湿地予定地(下写真)で谷戸内に枯れ残っている草を6m幅で谷戸を横断して除去しました。その中にタヌキの溜糞とは異なる、動物の糞が落ちていました。この周辺で確認されている(雑食性の)アライグマのもの?かも知れません。中に残されていた植物の実を調べると、ムクの実でこの果実を食べたようです。
この地にはヤブランが多数生えており、斜面の土が谷戸底湿地に流れ込んでいるため、暗い林床のものが進出していました。
慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)校内にある池でカモを見て、いつものコース(谷戸内、西側畑地、南側畑地)を通りました。SFCのナンキンハゼの並木は紅葉が進んでいました。校舎屋上アンテナで、チョウゲンボウが盛んに鳴いていました。
構内のドウダンツツジの植込みの下でアオジが採餌していました。野鳥は人手が入った環境もうまく使っています。ツグミが柿を食べていました。
見聞きした鳥:ヒヨドリ、カワラヒワ、トビ、スズメ、メジロ、セグロセキレイ、ヒドリガモ、コガモ、マガモ、シジュウカラ、チョウゲンボウ、キジバト、アオジ、ホオジロ、ハシボソガラス、ツグミ、ジョウビタキ、ノスリ、モズ、カシラダカ、ウグイス、ハシブトガラス、ハクセキレイ、オオタカ、シロハラ(25種)
谷戸内、林床にある希少植物に現場でマークを付けました。神奈川県植物誌調査会藤沢グループとの共同作業です。 生息数、生息個所が限られているものですので、手入れ作業時、現場で見て分かるようにテープと札を付けて、残すよう注意を喚起しています。(下写真は現場でマークを付けた例。盗掘がないよう、時々、巡回しています)
その時、キジョランで、アサギマダラの1齢幼虫を5頭確認しました。藤沢ではもともとキジョランの確認場所が少ないのですが、アサギマダラの幼虫を確認したのは、龍口寺に次いで2例目となります。
谷戸横断道から上流80m地点の谷戸内の③番湿地改善予定地を10m幅で谷戸を横断して草刈りをしました。谷戸左岸には、林縁部に近いやや湿った場所に、ケチヂミザサが繁茂し、その穂先にある紫色の羽毛状のものが、衣服に貼り付き、いわゆる「ひっつき虫」で、なかなか取れず、気が滅入ります。これは、ヒメウラナミジャノメが食草としており、色々な住人に注意しながら刈り進めました。
中央部にあるヨシの群落は夏場は周囲からカナムグラに覆われてしまい(下写真先頭)、今回、ヨシを覆っているカナムグラ等の枯草を排除しながら谷戸対岸に達しました。幅10mの回廊ができました。
午後は、都合がつく方で、谷戸横断道下流側に湿地環境を増やすために、新たに池を掘りました(下写真最後)。
谷戸内で抜き取ったセイタカアワダチソウ、谷戸横断道付近で刈り取ったオギ等が谷戸内に残されており、そこはコオロギたちの住居になっていました。そろそろ住人がいなくなり、谷戸の富栄養化防止の意味と枯れずにしっかり残っていますので、谷戸右岸の林床に搬出しました。その林床にも以前搬出して積み上げている枯草のコオロギのマンションがあります。今日はそれらを外部へ持ち出す準備のため、袋詰め作業をしました。午前中の作業で45Lビニール袋で28個となりました。(8月24日も同じような作業をしています)そのマンションの地階にはカブトムシの幼虫がいました。
帰る時にチームで購入していた道具(三本鍬、裁断器、熊手等)、救急箱を作業者用のロッカーに収納しました。
10月としては最も遅い真夏日(30℃以上)になり、暑い日でした。天気もよく、3連休、色々行事がある時期で、参加者が少ないため、谷戸奥で9月28日の作業に続け、一番狭いゾーニング地(⑤番)の草刈りをしました。以前切ったマユミの切り株を中心とする半径5mのカナムグラが繁茂する円形地です。
カナムグラは在来種ですが、荒地では非常に繁殖力が強く、茎が蔓状に長くのび、一面を覆い、他の湿性植物を駆除する形になります。その実は野鳥等の動物が食べ利用しますので、それも考慮し、カナムグラ群生地は全面刈りではなく選択的に手を入れる必要があります。
同じようにオオブタクサやセイタカアワダチソウは、その強い繁殖力で他の植物を排除し、谷戸乾燥化に拍車をかける外来植物です。その種も谷戸に生きる野鳥たちに利用され、私たちが駆除した積りでも、翌年には戻ってきますので、この程度の折り合いが、谷戸の生物多様性を目指すには適切と感じます。
定例の第一水曜日(10月2日)が、天候不良のため、1週間後の今日、臨時に作業をしました。今年は台風が多く、週の中頃によくやってきます。
谷戸横断道下流側で谷戸埋立地先端に向けて、比較的に湿性が保たれている当チームが作業申請している場所の手入れをしました。
谷戸中央部で繁茂しているオギの群落の周囲を刈り取りました(右)。オギは谷戸環境に適応した湿性植物ですが、繁茂しずぎると、乾燥化が進み、他の植物を圧迫しますので、今回、少し人の手を入れました。早速、翌日、ホオジロが塒(ねぐら)として使ったようです。
この場所は、昨冬、全面刈りがされていますので、今年は全く手をいれない個所(下左 2本のテープの間)を設けました。これより先、旧グランドまでの谷戸埋立地の草地は、従来から藤沢市が行ってきていたように、約50m幅で隔年毎の虎刈りで整備されます。
谷戸横断道左岸下流、流れに沿ってハンノ木がある下流まで、選択的に草を刈り取っています(下中)。
同右岸も、この先で人工池造成を進めていますが、谷戸埋立地先端まで見通せるよう手入れをしました(下右)。
帰る時、お尋ね者のオオブタクサ4本発見!既に種を撒き散らし、枯れ出していました。この1箇月半で、見ていぬ内に親の役割を果たしたオオブタクサ、「お見事、お主、やるね」と特定外来種と言えど、植物の強さに感嘆した次第です。来年も相変わらず対峙する事になります。
先に谷戸内湿地改善予定地ゾーニングした内、①と②の場所で繁茂しているツユクサ、カナムグラ、ノイバラ等を刈り取りました。午前中の観察会に来られていたKさんが、午後も残って、作業に加わりました。
一部で湿地に生えるヒメシダ、コウヤワラビが回復している場所があり、その部分はそのまま残しました(下右の写真の右側草地部)。
この時の生き物記録はこちら。
集合時間の9時にはやや涼しかったものの、次第に気温が上がり、秋と夏が同居する観察会となりました。
出発して間もなくノスリが現れ、私たちを“歓迎”してくれました。
看護医療学部までの道沿いの草むらでは、エンマ、ハラオカメ、ツヅレサセなどのコオロギ類の鳴き声がにぎやかです。産卵場所へ向かうため、アキアカネが連結態となって次々に移動していきます。ツリガネニンジンの花、モズの声も、秋を感じさせてくれます。Mさんの肩に小さなバッタが止まりました。藤沢では分布が局所的なヒナバッタの♂です。
谷戸道に入ると、モリオカメコオロギの鳴き声が聞こえてきました。ハラオカメコオロギとよく似た種類ですが、ハラオカメが明るい草地に生息するのに対し、モリオカメは薄暗い樹林地の林床に生息します。鳴き声も、低音でややゆっくりした感じです。
気温が上がるにつれ、セミ類が鳴き出しました。去りゆく夏を惜しむように、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシが競演し、オニヤンマの♂も元気にパトロールしていました。
鳴く虫を始めとする直翅類は草地環境の減少や草刈り管理の影響で減少していますが、多様な草地環境が残る遠藤笹窪谷では多くの直翅類に出合うことができます。将来にわたり草地に依存する生きものが生き続けられるよう、多様な草地環境を保全・再生するための適正な草地管理を継続していきたいものです。
午後の作業時、見られた生き物記録はこちら。
定例の9/14(土)の作業は、9時頃から降り出した小雨のため、中止となりました。今回、先に谷戸内で湿地回復予定地ゾーニングした場所を計測し、地図に書きこみました(下左)。谷戸横断道から上流200m地点までに①から⑧の8個所予定しています。
その内、①の場所で繁茂しているカナムグラやツユクサを一部刈り取りました(下右)。
定例の9月4日(毎月第一水曜日)の作業は雨天のため中止となり、急遽9月10日に次回「健康の森管理運営協議会協議会」開催予告もあり、9/4当日6名の方が大庭に集まり、9月9日(月)に参加できる方で作業をすることにしました。
公式ではなく任意参加とし、8/17に谷戸内に立てた目印ポールに基づき、現地状況確認と今後の保全作業の内容確認、谷戸最奥部で植物の保全作業及び流れの修復と盛り沢山を予定していました。
最初に谷戸最奥部の状況を見に行った時、コガタスズメバチが出てきて、7名は凝り固まり、しかし、Xさんが頭を射されてしまい、病院へ急行しました。作業を計画した本人として申し訳ありませんでした。予定を変更し、谷戸横断道周辺で伸びた草を刈りました。
9月になるとコガタスズメバチは凶暴になり、巣は灌木の周囲が草木で覆われた暗い低い場所にあることが多く、その灌木を揺らしてしまったようです。持参したポイズンリムーバーでの毒吸出処理で、Xさんの症状悪化は防げたようです。今年はハチが多いようで、明るい陽が当たる草地には少ないようですが、ハチは暗い林床にも巡回して来るので、暗い場所や灌木がある場所での作業は少し先に延ばした方が良い感じです。
午後、4名が残り、谷戸横断道上流側、湿地回復作業予定地のゾーニングを行いました。200m地点までに8個所、現場でテープでマークしました。
例年ですと、谷戸内にセイタカアワダチソウが繁茂し、それに地面を這うカナムグラが絡みつき、かなり荒れた感じでした。今年は谷戸内のセイタカアワダチソウが多く駆除され、見通しが良くなりました。その場所にカナムグラやツユクサが全面進出し、湿地環境が単純化されていますので、それを一部刈り取り、湿地環境の回復と多様性を目指します。
6月、7月に谷戸横断道上流側で駆除したセイタカアワダチソウが谷戸内に放置されたままでしたので、富栄養化防止のためにも、谷戸外に搬出し、藤沢市に回収して貰うよう手配をしました。
抜き取り積んでいたセイタカアワダチソウの山を、カナムグラが繁茂し覆ってしまい、場所を見つけるのに苦労しました。その残骸をシートに乗せて谷戸横断道近くの林床に搬出し、回収用ビニール袋(45L)に詰め込みました。計21個にもなりました。
セイタカアワダチソウの山は枯れきらずに湿ったまましっかり残っており、その中に、蜘蛛の仲間と甲虫が多く棲んでいました。生物多様性のためにこの生き物たちの棲みかとして、少しはこの山を残しておきます。
未だ作業が残っている場所もあるので、次回も予定します。
今後の谷戸内作業のための地図作成準備のために、谷戸内で目印杭立て作業を行いました。
谷戸横断道上流側、左岸の流れに沿って、横断道横を起点0mとし、20m毎に黄色のテープを付けたポールを立て、谷戸最奥部源流地点が390m地点となります。
これにて、谷戸内の保全作業フォローが分かりやすくなります。20m毎のポール位置を示した図はこちら。
谷戸横断道から最奥部源流までのほぼ半分の200m地点付近は北から谷戸へ入る人道が降りてきており、その付近に谷戸内へ流れ込む排水パイプがあります。
国内4個所で40℃を越える酷暑の日、ここでも35℃を越える猛暑の中、谷戸横断道上流側池周辺の草刈りをしました。ここは6月5日に草刈りをした場所で、外来種のセイタカアワダチソウが盛り返しているため、それを先に除去しました。熱中症が心配され、参加者も多くないため、池の掘り込みは今後に延期しました。
斜面林ではキツネノカミソリが満開で、暗い林で明るい橙色が点々と見えます。
8月7日に深く掘りこんだ池には、水が溜まっていました。谷戸右岸に近い場所は地下水位が比較的に高いので、掘りこんだ効果が出ています。その水溜りにオオシオカラトンボ♀が産卵に来ていました。
谷戸内に作っていた池が、谷戸の乾燥化と連日の日照りで、水の保水が低下したので、補充作業しました。池の周りに繁茂した草を刈り取り、池を深く、広くしました。
谷戸左岸の流れを覆っている草木の一部を刈り払い、流水性のトンボ等が利用しやすくしました。
トンボたちは作業場に見回りに来て、オオシオカラトンボ♂が鍬の柄の先に止まりました。斜面林には今年は少し遅れていましたが、キツネノカミソリが咲き始めていました。
池には下記の水田性植物が復活してきており、以前ここが谷戸田であった事を彷彿とさせてくれます。
猛暑の中、しかも午後の時間帯なので、主に今までの湿地再生作業の確認を行いました。
まずは、2月10日に作業を行った埋土種子発芽試験地の現状を確認しました。ヨシが背丈以上に伸びていたので、試験地の位置を明確にするため、周囲のヨシを刈り取りました。一見するといずれの場所もヨシが繁茂して差がないようでしたが、まったく手を加えなかったⅠ区(対象区)は一面ヨシだったのに対し、天地返しを行った中央のⅡ区では湿地性のコナギ、アオミズ、ガマの一種が生育していました。枯れ草の除去を実施した西側のⅢ区でも、湿地性のアオミズ、ミズタマソウ、ヤナギタデ?を確認できましたが、スズメウリ、アケビ、カナムグラなども見られ、Ⅱ区よりは乾燥気味であることがわかりました。今後15㎝~20㎝程度掘り下げれば、湿地性植物が増えてくることが期待されます。
その後は横断道の南北に造った池の状況を見ましたが、残念ながら、干上がってしまっている池が多い状況でした。2月24日に造った池は林縁に近いためか、わずかながら水があり、ヤスマツアメンボの生息が確認されました。今年は梅雨明けが早く、降雨も少ないことが影響しているものと思われますが、一部についてはもう少し掘り下げることが必要かと思います。
花はそんなに見られないかな・・と思いながら谷戸へ向かいました。折りしも看護医療学部近くの道端は草刈作業中で少し残念。谷戸へ入ってからはソクズやヤブカラシなど虫たちを招く花々、谷戸の小さな太陽ダイコンソウ、くるりと巻いた変わった花のホドイモなどが咲いていて、賑やかに咲く華やかさはないのですが、楽しむことができました。
●観察された主な植物:ユウゲショウ、メマツヨイグサ、アメリカスズメノヒエ、ソクズ、ミズタマソウ、キンミズヒキ、アキノタムラソウ、アオツヅラフジ、キカラスウリ、ツルフジバカマ、ホドイモ、シマスズメノヒエ、エノコログサ、フジカンゾウ、ノブキ、アキカラマツ、ダイコンソウ、ハエドクソウ、ガマ、ヨウシュヤマゴボウ(花と実)、マユミ(実)、エビヅル(実)、ザクロソウ、クルマバザクロソウ、ヒトツバハギ(実)、ウリクサ、ネムノキ、ヤブマオの仲間
観察会に参加されたTさんが、ホドイモの葉をみつけたので、花があるかどうか
●観察された昆虫類等
・トンボ目:オニヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ(4種)
・チョウ類:アオスジアゲハ、アゲハ、モンキアゲハ、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、テングチョウ、アカボシゴマダラ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ(幼虫:オニドコロ巣中)、イチモンジセセリ(15種)
・ガ類:スズメガ科の一種(卵:ヤブカラシ)、ホタルガ(幼虫多数:ヒサカキ)、ムジホソバ?(3種)
・バッタ目:ヒメギス、クサキリ(幼虫)、クルマバッタモドキ、ショウリョウバッタ(成虫・幼虫)(4種)
・カマキリ目:オオカマキリ(幼虫)、ハラビロカマキリ(幼虫)(2種)
・カメムシ目:アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ(多数)、アミガサハゴロモ、アブラゼミ(ぬけがら・鳴き声)、ミンミンゼミ(鳴き声)、ニイニイゼミ(ぬけがら・鳴き声)、ヒグラシ(成虫・ぬけがら)、シマアメンボ(8種)
・コウチュウ目:マメコガネ(多数)、ドウガネブイブイ(死体)、シロテンハナムグリ(死体)、カブトムシ(死体)、ノコギリクワガタ(死体)、サビキコリ、トホシテントウ、オオヒラタシデムシ、キマワリ、ヨツスジトラカミキリ、アトボシハムシ、コフキゾウムシ(12種)
・ハチ目:セグロアシナガバチ、キアシナガバチ、キボシアシナガバチ(巣も)、キイロスズメバチ、オオスズメバチ、クサアリモドキ?(多数)(6種)
・ハエ目:アオメアブ(交尾中)、シオヤアブ(2種)
・クモ類:ヤミイロカニグモ、ジョロウグモ(幼体)、ナガコガネグモ(幼体)(3種)
・貝類:ミスジマイマイ、ヒダリマキマイマイ(2種)
クルマバッタモドキは熱いシートの上に乗ると、左右の前足と中足を上げて、アチィチィ・・・をしました。テレビで見たエリマキトカゲが熱い砂地でしたように。
「ハゴロモ」と付く4種の昆虫
●植物観察会終了後に確認された昆虫類等
・チョウ類:ナガサキアゲハ、ウラギンシジミ、イチモンジチョウ(食痕:スイカズラ)、キタテハ、コジャノメ、ヒカゲチョウ、クロコノマチョウ(幼虫:ヨシ)(7種)
・ガ類:タケカレハ(幼虫)(1種)
・バッタ目:キンヒバリ(幼虫)、クサヒバリ(幼虫)、ヤチスズ、ヒナバッタ(幼虫)、ショウリョウバッタモドキ(幼虫)(5種)
・カマキリ目:コカマキリ(幼虫)(1種)
・カメムシ目:テラウチウンカ、ヤスマツアメンボ、オオモンシロナガカメムシ(3種)
・ハチ目:ムモンホソアシナガバチ、オオモンクロクモバチ?(2種)
・コウチュウ目:トウキョウヒメハンミョウ、キボシカミキリ(2種)
・ゴキブリ目:モリチャバネゴキブリ(1種)
・クモ類:ワカバグモ(1種)
谷戸幅が最も広い、谷戸中流の埋立地の横に広がる草地は、毎年7月~8月、アレチウリが繁茂し、他の植物を覆いつくします。アレチウリは特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100にもなっています。(セイタカアワダチソウは要注意外来種)
フェンスの向こうに広がる草地で、このアレチウリの除去を行いました。1本の根から縦横に蔓が広がるので、その根を見つけて抜き取るのに苦心しました。
幸いにも、午後雨が降り出す前に、午前中の曇空の比較的涼しい時に作業が完了できました。このような外来植物は、しぶとく、また芽を出して来ますので、今後は随時、見た時、都度抜き取るのが効果的です。
少し枯れた草地にノカンゾウの花(オレンジ)、コヒルガオの花(白)があり、疲れを癒してくれます。→生き物歳時記7月
3週間ほど経ち、谷戸横断道の草がくるぶし辺りまで伸びていましたので、昼前、その場所の草刈りをしました。5名で20分ほどの作業でした。
7/3に引き続き、谷戸奥へ向かったセイタカアワダチソウを除去しました。谷戸奥に向かうに従い、谷戸幅が狭くなってくるので、効率が上がり、あと谷戸最奥部50m程を残すのみとなりました。そこはセイタカアワダチソウは殆ど侵出していないので、一応勝利宣言ですが、地下茎が残っているものからは、そこから矮性の葉が出てきますので、この作業は息長くやらねばなりません。セイタカアワダチソウのその後はこちら。
今回はKさん宅に泊っているフランスの男の留学生にもボランティアとして参加頂きました。
この猛暑の時期、熱中症、蜂に注意して、午前中、20分作業、10分休憩、3回繰り返しが限度です。午後の作業は無理ですね。