要注意外来植物のお尋ね者、オオブタクサを今年も追っています。春に幼苗を集中的に抜きましたが、それを逃れていたものが大きくなり目立つようになりました。少し涼しくなったので、未だ種を落とさない今の時期、他の草の上に高く顔を出して「どうだ」の様子、簡単に見分けができますので、早速、抜き取りました。
昨年までオオブタクサが残っていた場所はオオブタクサ繁茂地の2、3、6、7、8、9、10、12番で、既に2、3、9、10は壊滅状態で、人目から遠い谷戸右岸沿いの6、7、8番を見てみました。未だ疎らに見られ、今回抜き去ったものは大小合わせて450本程になりました。オオブタクサは生命力が強く(脱帽!)、十数年前は谷戸内一面に繁茂していたものが長年の格闘でここまで来ました。オオブタクサを利用している生き物、野鳥もいますので、これからはこの程度残す事は必要ですね。
藤沢市の担当部署と私たちとの話合いが行われました。
当方から出した主な議題は
・谷戸奥の斜面からの土砂流入止め
・アライグマ防除
・谷戸奥の保全のための掲示板設置
・谷戸奥手前の三差路に車行き止まり予告板設置
・谷戸横断道に恒久的杭、ロープ張り
・馬の通行問題
詳しくはチーム内連絡に掲載
谷戸内でフタツトゲササキリが撮影されました。これは西日本以南に生息する南方系の生き物とされています。♂の交接器に2つのトゲがあります。むし社が発行する月刊誌、「月刊むし」2008年4月号に岸一弘さんが「神奈川県藤沢市でフタツトゲササキリを(初)採集」と発表しています。
更に、ヒサゴクサキリ(南方系)が生き物記録(2013/8)に記録されています。
南方系の生き物の進出は2012/8/19、岸一弘さんの講演会「遠藤笹窪谷の自然と保全管理」の次の資料が参考になります。
・(写真1)谷戸横断道に点々と穴が開いています。馬の蹄で踏み抜かれており、水辺にも蹄の跡があり、崩れています。
・(写真2)私たちが谷戸内の草を刈り取って、外へ搬出するように袋詰めしておいていたものが、流れに投げ込まれています。誰が何の目的でこのような事をしたのでしょうか。後日、袋が集まったら外へ搬出します。
・(写真3)左岸流れ付近に、特定外来植物のオオブタクサがひっそり生えています。谷戸上流斜面に繁茂していたオオブタ
クサは殆ど除去されていますが、その種が左岸を流れ下って来て、繁茂したようです。
・(写真4)この谷戸内お尋ね者「オオブタクサ」、谷戸内作業時、抜きました。大小総計50本もありました。
・(写真5)ポットで育てていたコナラ、クヌギの苗が30cm以上に成長しています。
神奈川県から今年の野鳥の生息、繁殖状況のアンケート協力依頼がありました。笹窪谷では広い範囲を使う大型の野鳥が、繁殖時必須の森林で、狭い範囲と言えど人が手を入れた自然環境急変で、営巣が大きな影響を受けている事、谷戸を利用する小鳥類は、谷戸との境の林縁部及び林縁部の藪が残されている所、樹木の枝の張りだしが残されている所は安定して生息、繁殖している事、谷戸内や林縁の畑地等で餌を獲る中大型の鳥の出入り、餌取りを容易にするため、非繁殖期に一部林縁樹木の枝の張りだしに、節度ある小さなギャップが必要と考えられます。
谷戸横断道上流側湿地に抽水性植物(根が水中にあり、茎や葉を伸ばして水面上に出る植物)である、ガマがかなり増えました(写真赤丸がガマの穂、昨年は僅か数個)。確実に谷戸の手入れで谷戸湿地環境は改善されつつある証左です。
谷戸横断道(左写真)、谷戸奥左岸林内の通路(下左写真)、散策者通行のための公道で、藤沢市が草刈機で、草を刈って整備しました。谷戸横断道の草刈りは両側の谷戸手入れ時、ついでに私たちが行っていましたが、夏は草の生育が早く、草刈り機を使わず手入れをしている私たちには追い付かず、助かります。散策者も気持ち良く通れると思います。
谷戸奥左岸林内の通路には馬が通っており、蹄で軟弱な所がかなり荒れています(下中写真)。
通路の入口を示す案内が出ています(下右写真)。
スイカの甘い匂いに誘われ、カブトムシが何匹も防鳥ネットに絡まって死んでいました。哀れです。この日梅雨が明けました。
藤沢市が策定した同基本計画(H26/3作成 全69頁)に対するパブリックコメント公募がありました。http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/tosi/page100218.shtml
同基本計画で「健康の森」に関する部分を下記に抜き出します。
「健康の森基本計画」では、健康の森の貴重な谷戸環境や緑地空間を恒久的に保全しつつ、都市機能の集積を図ることを目的として、自然環境の保全手法や地域活性化に資する施設設備、維持管理のあり方についてまとめております。
■緑地保全手法(※抜粋)
〇法令等にもとづく複数の手法の組み合わせを検討
〇樹林部、湿地については、特別緑地保全地区(都市緑地法第12 条)の指定を目標
〇造成部、旧グラウンドなどについては、都市公園の指定を検討
■地域活性に資する施設整備計画(※抜粋)
○自然環境を保全・活用した地域ブランドイメージの向上
○健康の森の周辺を含めた地域の魅力を高め、活性化を図る(フットパス(散策路)の検討など)
○市内外から多くのリピーターが来訪できる地域づくりを推進
■健康増進プログラム(※抜粋)
○自然環境にふれあい、気軽に健康づくりができる機会の充実
○分かりやすく利用しやすい健康情報の発信
○健康づくり実践のための体制の充実
■管理運営計画(※抜粋)
○貴重な谷戸環境や緑地空間の保全(里山再生)
○保全・再生ゾーンではタケ類の樹林地への侵入防止を図り、雑木林等の生物多様性の保全に寄与する植生を保全・再生
○現況植生や微地形、土地のポテンシャルを把握した上で専門家の助言、指導を受けながら管理計画を立案
○管理運営組織内における管理情報の共有化と合意形成に基づいた管理
○動植物のモニタリング調査の継続による順応的管理の実施
谷戸横断道へ降りて行く暗い狭い道で、馬糞を踏んでしまいました。藤沢市環境総務課に下記条例で対策をお願いしました。暫し、改善されるか見守ります。犬を連れた人は、犬の糞を袋に入れて持ち帰っていますね。
藤沢市きれいに住みよい環境づくり条例(平成19年6月29日施行 条例第7号)
(飼い犬等のふんの放置等の禁止)
第10条 何人も,飼い犬等のふんを公共の場所に放置し,又は投棄してはならない。
第18条 第10条の規定に違反した者は,20,000円以下の罰金に処する。
2年ほど前伐採された杉の木(写真1)は、年輪から樹齢50年以上で1960年代に植えられたもののようです。今日、見ると、表面は苔が生していますが、しっかり、後継ぎが芽を出している(写真2)のが印象的でした。
6/10の神奈川新聞によると、藤沢市は6/9、藤沢市は相鉄いずみ野線の延伸構想をめぐり、SFC付近の新駅周辺のまちづくり構想案をまとめた。構想区域の約74haは、現在の「市街化調整区域」から「市街化区域」に変更手続きに入る。同新聞に載った構想案地図を基に、当方で見当をつけると「健康の森」予定地手前の笹窪谷入口付近は左図のような開発が進むと思われます。
神奈川新聞の記事は「カナロコ 藤沢市まちづり構想」で検索できます。
私たちが谷戸内で作業をしている横を、先日5/14、目撃されていた馬が、また谷戸左岸の道でない林床を通過しました(左写真2番)。人が通る道は写真の1番です。谷戸横断道上流側は「健康の森基本計画」での「特別緑地保全地区」で、人の影響を抑える指針が出ている場所ですので、馬を乗り入れないように注意しました。写真2番方向に谷戸沿いの林床にかなり人手が入っており、人が通れる道のようになっています。3番方向に谷戸横断道があります。この地がどのような場所で、どう接するのか、多くの方に理解して頂く事が大事と思います。
谷戸内作業の帰り、有志5名が藤沢市の担当者に面談し、道でない所に馬を乗り入れないこと、及び、同地の管理者(藤沢市)として、「特別緑地保全(予定)地区」で、自然環境に十分配慮すべき場所であることが、ここを訪れた人がわかるように現場に掲示を出すよう要望しました。
5/23午後、谷戸横断道北側の森でホトトギスが鳴いていました。ここでは今年初鳴き確認です。昨年は5/12でした。関東では先週一気にホトトギスが到着したようです(バードリサーチ 季節前線2014)。
ザリガニを採りに来ている子供に、BB弾の話をすると、逆に今は「バイオ弾」が主流であると教えられました。今までのBB弾は自然分解されないプラスチックででき、黄色い小さな玉がいつまでも地上に残っています。バイオ弾は、サバイバルゲームの環境問題イメージ悪化を防ぐため、新たに出てきた同形状の弾で、色も地味でトウモロコシや澱粉を原料にできており、バクテリアや紫外線によって比較的に短時間で分解されるとして、少し高価ですが、最近の主流になっています。
問題は弾の種類よりも、無秩序に林内を走り回り、自然環境を踏みつけ破壊している事で、「BB弾禁止」はその点にあります。当然、バイオ弾も禁止です。
谷戸奥左岸の小道に、以前からコナラが谷戸底すれすれに倒れこみ、通り道を塞いでいます。そこを通る人に3通りあって、この上を乗り越えて行く人、この下を潜り抜ける人、そして、前に進まず、戻って行く人がいました。人と一緒に行くと、その通り方で、その人の性格が分かるような感じがします。
最近は、写真右側の森が手入れされ、写真右の根元を回り込んで行く人も増えました。
下記を藤沢市に対し行政文書公開請求しました。
①健康の森アドバイザー会議議事録 (2009年度~最新のもの)
②健康の森監視カメラ録画記録(2013/3~2013/6)
③同上文書記録(②をまとめたデータ)
7/8、①の議事要旨(議事録ではない)が入手できました。下記条例で殆どが黒塗りですが、同会議が2009年度1回、2010年度1回、2011年度3回、2012年度1回、2013年度5回開催されたのが分かります。
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存法に関する法律」に基づき環境省が作成している指針により、非公開とされる情報が含まれていることから、藤沢市情報公開条例第6条第5号に該当、公開で率直な意見交換、もしくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあることから(同3号)、個人が識別される(同1号)、法人その他の団体のに関する情報で、公開で同団体の権利、地位、正当利益を害する恐れがある(同2号)、実施機関が行う事務に関する情報で、公開することで、不当な行為を容易にするおそれがある(同4号ア)。
笹窪谷(健康の森)内には、希少動植物の保護や自然環境保全のため、藤沢市は立入禁止区を設け、注意看板で喚起をしています。
看板内には「藤沢市は巡回パトロールを実施している」とありますが、その看板が荒れた様子からは、藤沢市はしっかり管理しているとは思われず、巡回パトロールも余り実施しているとは思われません。少なくとも、注意看板を整備し、そこに藤沢市の管理の目が届いている事を示すべきではないでしょうか。
約1ヶ月後、一部に立入禁止のロープが張られました。
谷戸の道に馬糞を落としていた、馬に会いました。馬は軽車両の扱いになるので、公道を馬で通るのは道交法などに抵触はしません。しかし、馬糞を落としたまま放置ではマナー違反です。
大型連休を前にして、谷戸北側のお宅では多数の鯉のぼりが、よく晴れた風の中で五月晴(5月間近ですので、5月の晴れをゴガツバレと言い、梅雨の晴れ間はサツキバレ)の中、悠然と泳いでいました。
各々が自由に動き回る姿を見ていると、ここで長く生活をしている人たちの思いを感じます。
谷戸横断道付近に、藤沢市が用意したビニールポット内に、最近の暖かさで、コナラ以外に、ドングリが丸いクヌギも多数発芽しました。新しく植え直す場所を見つけたいものです。
鳥の定線調査をしていた時、谷戸内斜面林3個所でキビタキの美しい囀りを聞きました。渡ってきて間もなく、例年ですと、そこに長く滞在する個体もいます。
ツグミは、調査ルート1.6㎞で計10羽が地上で餌を採っていました。5月連休明けまでには北上するのでしょう。
空にはノスリが飛んでおり、こんなに遅くまでいるノスリは初めてです。昨年、この近くの場所で、ノスリが繁殖?したとの話もあります。
野鳥調査時、複数のツグミが集まり、地面で盛んに餌を採っていました。そろそろ帰り支度のようです。
ノスリは例年より遅く未だ残っていました。ハヤブサが谷戸上空を飛びました。(4/17も、畑の上空を飛びました。)
昨年の11/6同様、 谷戸内道に、馬糞が点々と落とされたまま放置されていました。地元の女子小学生が撮った白馬と他1頭が人を乗せて通過する様子を携帯の写真で見せてくれました(小学生も携帯持参です)。私たちは谷戸内を清掃しています。
私たちの谷戸内の手入れが一巡し、いきとどいたため、今の時期、人が谷戸内に入り易くなり、3月末から5月にかけて芹摘みや山菜採りの人が多く立ち入っています。谷戸の自然環境をそのまま残すようゾーニングされた場所で、自然環境保護のため今後のルール作りが必要になります。
谷戸横断道へ通じる南側の道路脇にある、お地蔵さんの桜が満開になりました。4/2には蕾が1割程あり(開花9割)、4/4には少し花が散り始めていました。雨が降り続いた4/3に満開になったようです。開花が3/29ですので、5日で開花から満開となりました。
森山直太郎 作詞 作曲 さくら から
さくら さくら 今咲きほこる 刹那に散りゆく運命(さだめ)と知って・・・
さくら さくら ただ舞い落ちる いつか生まれ変わる瞬間(とき)を信じ・・・
さくら さくら いざ舞い上がれ 永遠(とわ)にさんざめく光を浴びて・・・
1/20、藤沢市に提出した要望書の回答が2箇月経って届きました。
詳しくはチーム内連絡、3/31に掲載。
旧グランド横の流れに沿って、草が生えないように防草シートが道路脇に長く地表に張られています。従来は草刈り機で伸びた草を刈っていた場所で、人手(費用)を減らすためでしょうか。草が伸びた時、表面に出ている下水のコルゲート管が隠され、自然に優しく歩きやすい道が、この黒いシートのため、草地が無くなり、下水管が常に見え、その両側に長く黒い人工物出現で、落ち着きが無い全く無粋な不要なものと思います。
「健康の森」構想に長年関わってきた、藤沢市都市整備部F部長を部長室に訪ねて行き、少しお話ができました。部長室の壁には「健康の森」のオオタカへの思いを象徴するタカの図案(右)が掛かっていました。
「健康の森」では「健康の森あり方検討会」「基本計画検討部会」を経て策定された「基本計画」が出来上がっており、現在「健康の森管理運営協議会」の中で、地元の方、各種団体、担当行政部門、専門家のアドバイザーが入り、具体化に向けた現地作業内容が話し合われています。
その中で、一部にこの「基本計画」の方向性に反する新規提案等がされ、担当行政もそれを容認する様子が見られました。当然、今まで多くの方が議論し積み上げてきた結果を活かし、尊重すべきもので、理由も無くそれが反故されると、培ってきた相互信頼の失墜、今までの話し合いが無為に化す可能性がある事を懸念します。その点を、「健康の森」構想の行政最高責任者の都市整備部長から市の考えがお聞きできました。(Ks、M)
部長:「長い時間かけて協議した基本計画をひっくり返すのはおかしい。菖蒲園や田んぼをつくるためにでた土は外に出した方がいいと思う。谷戸を埋立た土砂は可能な限り谷戸の外へ搬出すべきものである。」
今日は春分の日で彼岸の中日です。谷戸内は日射しが強くなり、桜の開花は間近です。谷戸左岸中央部の三叉路に観音さまが立っています。昭和62年(1987年)地元の方が大陸での戦没者を慰霊するため建立したものです。
20年以上前、藤沢探鳥クラブの有志で毎月、野鳥調査をした時、この三叉路に集合しました。1995年、谷戸の不法埋立工事が目の前で行われ、2000~2001年、慶応大学看護医療学部建設が谷戸入口で行われ、谷戸の環境変化、色々な思いの人がその前を行き来しているのを見守ってきました。当時、私たちは「観音さん」と呼び、容姿は当時と殆ど変らず、今後も谷戸や私たちを
静かに見守っています。
終戦の8月15日、政府主催の全国戦没者追悼式があった。「戦没者之霊」の標柱の前で戦没者約310万人を悼んだ。遺族、当時を知る人が年々減り、戦没者個人の事を知る方法は減ってきている。ここ笹窪谷内でも戦没者を合同追悼する観音さんの像があるのみで、個人の墓碑は2箇所のみ、それも昭和16年に戦死した職業軍人の墓を見る。何故多数の戦死者個人の墓石が無いのか不思議であった。後日知ったことは当時、戦死者は靖国神社―護国神社ー忠魂碑の中で慰霊が位置づけられており、戦死者の遺骨が戻らなくなると、戦死者の墓は「家墓」に入れず、共同の慰霊碑等になった。戦争を美化する忠魂碑等はGHQにより廃棄されている。
過日作った池の表面に羽根が何枚か浮いています。よく見ると、コガモの羽根で、複数枚あることから、この池に来たコガモが猛禽類に襲われたのかも知れません。別の池ではカルガモの胸の羽根1枚ありました。これはカルガモが水辺に来て落としたものと思われます。カモ類もこの谷戸内の小さな池を使っているようです。
谷戸内をよく見ると、先日の大雪の影響が見て取れます。湿地性が強いヨシが降雪で倒されたままになっています(写真手前右半分)。それに対し、それより乾燥に強いオギは降雪で雪の下になっても、元通り立ち上がっています(写真奥)。オギはヨシより強く茎がしっかりしているのでしょうか。倒れたままのヨシは新芽が延びる前に、刈り取って更新する必要が出てきたようです。
3月12日の谷戸内作業の帰り、池を作った時使ったシャベルで、谷戸埋立て先端部へ上がる急斜面に穴を掘り、階段を作りました。登る時、滑って転ばず安心です。Tさんお疲れさまでした。
谷戸横断道付左岸のコナラ林床の落葉掻きした場所でコナラが多数発芽していました。その近くのビニールポットに入れた(コナラの)ドングリが2、3個所で発芽が見られました。親木の下、陽当たりが良い所は発芽する率が高い感じです。実は赤くなり、根から出るのですね。未だ葉は出ていません。
午前中、野鳥の会神奈川支部会員と合同で、谷戸内で野鳥の定点調査をしました。
今回確認できた小鳥は、ハシブトガラス、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、シロハラ、ウグイス(S)、ホオジロ、ツミ、シメ、カシラダカ、ムクドリ、アオゲラ(D)、ハイタカ、キジバト、トビ、チョウゲンボウ、ノスリ、ヤマガラ、モズ、コゲラ、エナガ、ツグミ。カラス約20羽が円を描き旋回しました。ミヤマガラスのようです。谷戸外側の畑地ではヒバリが上空に上がり囀りました。
谷戸内の竹林の奥でウグイスの初鳴きを聞きました。
看護医療学部奥に隣接する旧グラウンド広場で、ヘリコプターのラジコンをしようとする人を見掛けました。同地の入口にある立ち入り禁止の看板を示し、立ち入りしないよう理解を頂き、ご協力頂きました。
同地は「慶応義塾大学看護医療学部建設事業に関わるオオタカ保護についての見解書」(藤沢市健康の森オオタカ検討会)での保護方策、「グラウンドについては繁殖期(2月~6月)の利用は避ける」とあり、藤沢市も地元の方も長年守ってきているものです。
以前、大庭の遊水地で、ラジコン飛行機を飛ばす人がおり、問題になった事があります。
2月14日から15日未明にかけて、2/8を上回る積雪がありました。2月15日はバスが動かず、翌日の2月16日、やっとバスが動き出しました。2日経っても、前回を上回る積雪があり、谷戸内を訪れた人は足跡から見て3,4名と先日の雪の日の半分以下でした。
1/25に行われていた伐採作業について、藤沢市に照会の結果、下記の言詞がありました。今回は専門家の指導、助言にて作業は中止と判断されました。
「作業の実施にあたっては、健康の森管理運営協議会で活動の範囲や時期について話し合い、基本計画の方針との整合を確認した上で、必要に応じて各分野の専門家の指導、助言を得て進めることとしております。」
私たちもこの仕組みの実効性を期待しております。
前日からの大雪で、谷戸内は真っ白です。タヌキの足跡がありました。
立春ですが、どんより曇った寒い日でした。植物関係グループの方々が谷戸右岸の林床で、希少植物の芽に光が当たるように、覆っている落葉を掃き寄せました。光を必要とする植物の種は、何年もそのチャンスを待つしたたかものですが、人が手助けする事も必要です。一緒に作業するつもりでしたが、遅刻で現場写真を撮らせて頂きました。
詳しくはチーム内連絡、1/20に記載。
谷戸横断道付近で、落葉樹の葉を集め、トラクターで運び出し、畑の堆肥にしています。最近はこのように農作業の中で森林を利用している人を殆ど見なくなりました。
午後から谷戸内作業に参加しました。谷戸埋立地先端上流側の谷戸内で刈ったまま積まれていたヨシ、オギ(写真左側部分)を埋立地の台地の上に運びあげました。写真右側には刈り残して保全しているヨシ原があります。
作業を終えて、谷戸奥を見ると、空をゆっくり大きなイカが泳いで行きました。今年は深海にいる大型のダイオウイカが上がってきていますが、このイカは特大でした。お腹が
空いていたのでしょうか。谷戸の空も変化があって面白いです。
2012年より開始されている藤沢市自然環境実態調査のまとめ作業に出席しました。その中で、笹窪谷の保全上の課題に私たちの下記の意見を出した。
●遠藤笹窪谷の保全上の課題
1・谷戸には枝谷戸がなく、1本長く伸びる変則的な環境のため、谷戸途中で環境改変があった場合、その上流側の移動能力が低い動植物は他の谷戸へ逃れようがなく、その生息に大きな影響が出る可能性がある。
2・周辺の保水力が低下しており、大雨時、谷戸源流部や斜面から大量の水と共に、土砂が谷戸内に流れ込んでいる。
3・現在複数の団体が谷戸の保全作業に関わっており、谷戸の生物多様性を維持・向上させるための保全の方向性やルール等について、合意形成が十分でない。
4・谷戸の右岸側・左岸側の流水(水路)が50~80㎝程度掘り下げられたことにより、湿地部の乾燥化が進んでしまった。時間の経過と共に河床は上がりつつあり、湿地再生の作業も行われているので、湿地環境は改善の方向に向かっているが、今後、水路については掘り下げることなく、流れを阻害する土砂・枯れ枝を除去するメンテナンス作業にとどめることが重要である。現在複数の団体が谷戸の保全作業に関わっているが、谷戸の生物多様性を維持・向上させるために守らなければならないことについて全体の合意形成がはかれていない。管理作業により生物多様性を低下させることのないよう、早期に合意形成をはかる必要がある。
5・「健康の森」構想が具体化に向けて動き出した現在、同地の「希少種」保護方策の見直し、徹底が必要である。
6・カメラマンが野鳥を追って、立入禁止場所も含み、谷戸内や斜面林に集団で立入る。春先に谷戸内に山菜摘みの人が多数訪れる。何らかの約束事、規制が必要である。
7・「健康の森」完成時、慶応大学への相鉄線延線時、訪れる人が増える。
今年も谷戸内や森林に傍若無人に立入り、野鳥たちを追いまわす野鳥カメラマンが来る時節になりました。これらの人達を「珍写団」と新語で命名するのは、非常に的を得ていると思います。これは野鳥の会神奈川支部報(2013/10)で同支部幹事の方が提唱したものです。ご本人の了解を得て、その内容を下記します。
「珍走団」は松本人志が「暴走族」の名称は一種のカッコ良さが含まれるので、みっともない事を気付かせるために提唱して広まった呼称である。一部の野鳥カメラマンの無法ぶりに対し、野鳥カメラマンとするのではなく、「珍写団」の呼称を提唱したい。珍しければ何でも写すこれら集団に「珍写団」の名は相応である。考えないで写す写真は何枚シャッターを切っても、個性のある写真にはならない。
野鳥の生息を脅かし、自然環境を悪化させている、近年現れた有害●●です。 2013年後半はこちら