茅ヶ崎野外自然史博物館 自然観察会「冬鳥と動植物の冬越し」の概要

2018年2月11日(日) 9時30分~12時30分
場所:柳谷(県立茅ケ崎市里山公園内)
 好天で気温も14℃程度に上昇し、冬越しの生きものだけでなく、春を感じさせる生きものとの出合いがあった。
特筆すべき生物
・アサギマダラ(2齢・3齢幼虫)
 食草となるキジョランが少ないことから、市内では生息地が局限される。
・クヌギカメムシ(卵塊)
 平成の森のクヌギで極めて多数の卵塊が確認された。これほど多数の卵塊が確認されたのは、初めてである。早いものは、孵化が始まっていた。
・ホシハジロ(1♂1♀)
 市内では記録の少ない冬鳥で、柳谷で♀が確認されたのは初めてか?
その他に観察できた生物
1. 植物
①開花しているもの
 ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ハンノキ
②ロゼットの状態のもの
 ブタナ、ウラジロチチコグサ、タンポポ類
③つぼみを付けたもの
 ヒサカキ
2.昆虫類
①卵越冬種
 オオカマキリ、ハラビロカマキリ
②幼虫越冬種
 ゴマダラチョウ、ヒモミノガの一種、ドクガ(越冬巣中)、ヨコヅナサシガメ、アカスジキンカメムシ
③蛹越冬種
 ギンシャチホコ(繭)
④成虫越冬種
 ツチイナゴ、マルガタゴミムシの一種、ナナホシテントウ 
⑤その他
 クワコ(空繭)、オナシカワゲラの一種(成虫)
3.クモ類
①卵越冬種
 ジョロウグモ
②幼生越冬種
 コモリグモの一種
4.爬虫類
 ミシシッピアカミミガメ
5.鳥類
①冬鳥
コガモ、アオジ、カシラダカ、ツグミ
②留鳥
 カルガモ、シジュウカラ、ヤマガラ、ウグイス(地鳴き)、ヒヨドリ、ハシブトガラス
6.哺乳類
 ノウサギ(足跡:畑)