(2013.09.28)保全管理作業時に見られた生物

 

午前中の観察会では、観察できなかった主な生きものを紹介します。

道沿いでの観察と湿地内での作業では当然見られる生きものは違いますが、同じ場所でも時間を変えると、違った生きものに出合うことができます。

記録写真は生き物歳時記の2013/9に掲載

 

◆アカトンボ類

 午前中の観察会で観察できたのはアキアカネだけでしたが、午後はコノシメトンボ(1♂)、ナツアカネ(1♂)を観察することができました。作業終了後、駐車場へ向かうモウソウチク林内では、マユタテアカネの♀を確認しました。マユタテアカネは藤沢市内では発生していない種類なので、発生地から飛来してきたものと思われます。

 

◆トゲナナフシ

 本来は湿り気のある林縁に生息していますが、なぜか保全管理作業をしている湿地で見られました。本種の♂はほとんど見つからず、♀だけで単為生殖します。

 

◆ヒメマイマイカブリ

 横断道そばで死体を発見しました。近年激減している甲虫類で、20112012年の藤沢市自然環境実態調査では、当地と用田で確認されただけです。

 

◆ヘリグロキエダシャク

 「神奈川県昆虫誌」(2004)によれば、県内では厚木市で記録されているだけで、すべて幼虫記録です。 幼虫は、タブノキを食草としています。

 

保全管理作業を実施した湿地で、キンヒバリ(幼虫)、ヤチスズ(多数)、テラウチウンカなどを確認しました。

 

横断道南側に創出した池の周りでは、ヒメジソが花盛りでした。最南端の池では、クロスジギンヤンマと思われるヤンマ類の幼虫、ヤスマツアメンボ(多数)を確認しました。

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