2014年10月25日 4番湿地改善予定地

 谷戸横断道より約100m上流にある4番湿地改善予定地で、前回に

引き続き繁茂しているカナムグラを刈り取りました(上写真1~3)。

今回は茅ヶ崎里山公園に雑木林の再生の講義、実習に来られた町田市のKさんにも参加頂きました。休憩(上写真4)した後、11m幅X20m奥行の谷戸底が現れました(上写真5)。

 この場所横の左岸の流れが先日の台風の豪雨のため、かなり深く削られています(左写真6)。谷戸乾燥化防止のため、後日、この流れを修復予定します。

 先日手入れした谷戸横断道上流側はイヌタデ(俗称アカマンマ)が綺麗です(左写真7)。

  11/22(土)予定されている健康の森管理運営協議会主催の「健康の森わくわく体験フェスティバル」に笹窪谷チームからも参加する方向で、谷戸に来られている方で少しずつ、検討を始めました。


2014年10月8日 3番湿地改善予定地

   9/27に作業した2番湿地改善予定地の上流側(谷戸横断道から約80m上流)の3番湿地改善予定地で草刈りをしました(写真1~4)。続いて、その上流にある4番湿地改善予定地で繁茂しているカナムグラの一部を除去しました(写真5)。それが表面を覆ってしまうと、その下の地面にあった植物は枯れてしまい、殆ど何もありません(写真6)。植物生態系を単純化させるため、今後、カナムグラが一面に繁茂している場所は刈り取ります。


2014年10月1日 小雨の中で作業

 車で向う時、小雨が降り出し、少し心配しましたが、9時半頃より雨が止みましたので、雨の中集まった仲間で、谷戸横断道付近の手入れ作業をしました。

 谷戸横断道上流側で低茎湿地管理で高茎植物の除去(写真1)、谷戸内に伸びたヤナギの剪定(写真2)、チカラシバの刈り取り(写真3)を行いました。何と、チカラシバの中に新しいカヤネズミの巣(写真4)があり、この場所では確実に新しい住人が増えています。手入れ後、イヌタデ、ミゾソバ、ツユクサなどのお花畑になりました(写真5)。

 谷戸横断道下流側でも同じ作業をしました(写真6)。刈り集めた草木を林床へ運び出しています(写真7)。前回、ここに集めていた袋は本日、藤沢市で搬出されていました。続いて前回作業が一部残っていた2番湿地改善予定地で、草刈りと谷戸底掘り込みをしました(写真8)が、小雨が降り出し、早めに作業終えました。小雨の中作業をした方に、アケビとヤマグリのご褒美です(写真9、10)。

2014年9月27日 2番湿地改善予定地

  前回9/10と同様、谷戸横断道約50m上流の2番湿地改善予定地で草刈りと谷戸底掘り起しをしました。6/28にも作業をした場所ですので、高茎植物は少なく、参加者も多く効率良く作業ができました。

 以前林床に運び出していたヨシ、オギ、セイタカアワダチソウはなかなか土に還らないため、袋詰(17袋)して後日外へ搬出する準備をしました。この中には谷戸中央部で繁茂していたお尋ね物、アレチウリの蔓、種が拡散しないように入れ込まれています。早速、10/1、袋は藤沢市の軽トラで回収車が入れる場所(看護医療学部横)へ搬出されました。

2014年9月27日 植物観察会

 雲が出て肌寒く感じられる朝でしたが、まず谷戸から流れ出る小出川の暗渠入口付近に立ってみました。盛り土の上のオギ、湿った所のヨシ、共に穂は風に揺れて秋の風情です。少し離れた丘にはススキ、こちらは乾いた所です。それぞれの穂の違い、生育環境などを話しながら歩みを進めると、地べたに小さい花々(ウリクサ、クルマバザクロソウなど)が咲いています。悲しい名前の花(ヘクソカズラ、ママコノシリヌグイ)の意外な美しさ、一面に広がる外来種(セイバンモロコシ、メリケンカルカヤ)の勢い、それだって生きてる証です。
 ムラサキシキブやキカラスウリが若い実をつけている道をゆっくり見ていきました。植物を主に見ているのですが、虫たちも目に入ります。草地にはヒナバッタやホシササキリ、道端の枯れ草の中からはコオロギの仲間が出てきます。ヒゲの白い小さなヒゲシロスズ(ここでは珍しいそうです。写真は9/27の生き物記録)もいました。林の縁にはジョロウグモなどのクモ類がたくさんいました。笹窪t谷チームが湿地再生を試みて作業をしている横断道付近はヒメジソ、ミゾソバ、アキノウナギツカミの花園になりました。
 細身のアカトンボが止まりました・・マユタテアカネです、ミゾソバで吸蜜していたのはミドリヒョウモン(蝶)、虫たちも植物あっての暮らしなのですね。「アカゲラ!」との嬉しい声、本日これにて終了となりました。(担当:A)

2014年9月10日 1番湿地改善予定地

   谷戸横断道に一番近い1番湿地改善予定理地の手入れをしました。7月に作業した場所ですので、ヤブカラシはあまり無く、代わりにツユクサが一面に出ている状況でした(写真1)。一面のツユクサとカナムグラなど刈り取った後(写真2,3)、前回谷戸底を掘った跡3箇所を更に掘り(写真4)、水を溜めました(写真5)。昼食後、その脇で高く伸び目立つセイタカアワダチソウを抜き取りました(写真6)。昨年から抜き取ってきていますので、谷戸内で目立つセイタカアワダチソウは少なくなっています。


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 前回掘り起こした所に一面のウキゴケ・イチョウウキゴケが張り付いています(写真7)。これらは県のレッドデータブック准絶滅危惧種と絶滅危惧Ⅱ類です。その他、アゼナ・ミズワラビ(写真8)・ミズ・ダイコンソウ・アキノウナギツカミ・エゾノサヤヌカグサ・ヒメシダ・・・などの湿地性の植物が姿を現しました。胸が弾みます。そこでそばを掘って止水を作りました。水が溜まると待ちかねたようにオオシオカラトンボが産卵に来ました(写真9)。 鍬を置いていると柄にオニヤンマの♂が止まりこちらを見ています(写真10)。この止まり方はオニヤンマならではです。トンボたちが水のにおいをかぎつけやってくるかのようでした。一番のハイライトはヤブヤンマの♂が池の上空で激しく♀をおいかけている姿でした。 ヤブヤンマのオスは目がブルーで体も青みが入ります。その追尾を目で追いかけていると、突然空から連結しかけたままばさっと落ちてきました。 これは珍しい!!連結を真近で見るチャンスはなかなかありません。こうしてみると♂と♀の違いもよくわかります。しばらく連結が完全でなかったのか飛べたてず、体が裏返るなど苦労をしていましたが、やがて飛んでいきました(写真11、12)。交尾をしてこの池できっと産卵してくれるでしょう。

 湿地復元作業は、埋土種子から貴重な植物が姿を見せてくれ、大変ワクワクする作業です。昔はこういったものがあったのだなあと想像ができます。「だから谷戸の作業は楽しいのよね」 そんな感想を話しながら帰路につきました.(Ks記)

 早速、ヤブヤンマが掘り起こした池の縁に何度も産卵しました。孵化して幼虫が水辺に入るまで、暫し静観します。

 池の底にアライグマの新しい足跡がありました。早く、雑食性で何でも食べてしまう特定外来生物、アライグマの駆除が必要です。


2014年9月3日 谷戸内で悪戦苦闘

 最初に谷戸横断道下流側で伸びていた草を刈り取る低茎湿地管理作業をしました(左写真1)。その時、谷戸右岸の竹林から、竹炭にする竹を運び出している「竹炭の会」の人にお会いしました。竹炭にする竹は数年経った硬い竹がよいとの事でした(右写真2)。

 続いて6月4日で作業が止まっていました、3番湿地改善予定地で残っていたヨシの刈取作業をしました(下写真3)。ヨシにカナムグラが覆い、その取除きに手間がかかりました(下写真4)。途中までですが、何とかヨシの刈り取りができました(下写真5,6)。

 今の時期、ヨシは元気が良く、茎が太く硬いため、機械を使わない私たちは悪戦苦闘でした。昨年の同地での作業はヨシが枯れた11月でしたので、次からは時期をずらして作業するのも、順応的管理の1つかと思います。繁茂したカナムグラを取除けたのは良かったと思います。


 刈り取った所に昨年掘り込んだ跡地がありました(下写真7)。次の機会に更に補充充実させていきます。林床で休憩していると、汗の匂いを追ってハチが来ます。ハチに気をつけなければならない季節になりました。

 当日、藤沢市の方が見えたので、谷戸奥で土砂が流れ込んでいる場所(下写真8,9、2箇所)を案内し、土砂が谷戸内に流れ込まないよう対策をお願いしました。8月19日、藤沢市と話合いをした案件です。 途中で馬2頭とすれ違いました。帰りに見ると、林床に新しい馬糞5、6個が放置されたままになっていました。

2014年8月23日 作業切り上げで休養できました

  今日は処暑で曇り空の下、少し涼しい感じでしたが、途中から雨が降りだしました。予定していた作業を繰り上げ、谷戸横断道上流側で伸びた草を刈り取る低茎湿地管理のみを実施しました。刈り取られた背の高の草は、後日、外へ搬出するために、左岸の林床に集めました。早めに作業を終え、夏の疲れを取るための思わぬ休養となりました。

2014年8月13日 お盆休みの中で

 お盆休みのため(写真1)、参加者が少なかったのですが、谷戸奥の7番湿地改善予定地で右岸の流れまで谷戸を横断する形で整備できました(写真2、3)。谷戸内にギャップ(空間)を設けて、湿地環境改善と環境の多様性を目指しています。

 対岸の斜面林ではヤマグリが実を大量につけていました(写真4)。谷戸の中にカヤネズミの巣があり、昨年は谷戸奥では見られなかったので、適切な保全作業で新たに進出し、動物たちのよい住みかなっているようです。現場に来た藤沢市の担当者にカヤネズミの巣を説明し、オギとヨシの見分け方の質問がありました。

2014年8月6日 猛暑の中の作業

 猛暑の中、3個所で作業ができました。

・谷戸横断道下流側、伸びた草を刈り、低茎湿地の管理をしました(写真1左側)。前回未完であった谷戸横断道上流側、通路との境目のロープを張り直しました(写真1矢印)。

・谷戸最奥部で谷戸内に伸びたフジの蔓を切り取りました(写真2)。同時に谷戸上部から投げ込まれ、大きくなっていたサトイモも取りました。

・谷戸内8番湿地改予定地で草刈りをしました。昨年、外来種のセイタカアワダチソウを抜いていましたので、今回は殆ど見つかりませんでした(写真3,4)

・暑いので、早めに木陰で昼食です。立てた鍬の柄の先に、ここで縄張りを持つオニヤンマ♂が止まりました(写真5)。

・谷戸奥に向かう時、水が枯れた流れに新しいアライグマの爪痕がありました。昨年からよく見られるので、藤沢市(環境保全課)にこの特定外来種の駆除の検討を話しています。

2014年7月26日 猛暑で作業中止

  梅雨明けから猛暑が続き暑さがピークとなり、体が慣れておらず熱中症防止のため、午後から谷戸内で予定していた作業、急遽中止としました。

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2014年7月26日 自然観察会

 遠藤笹窪谷自然観察会で見られた生物(9:0012:30)

 1.植物

 開花していたもの:アメリカスズメノヒエ、ノカンゾウ、カラスザンショウ、オニドコロ、ミズタマソウなど。結実していたもの:ナワシロイチゴ、マユミ、エビヅル

2.昆虫類 

 アオスジアゲハ、アゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、モンキチョウ、モンシロチョウ(♀死体)、キタキチョウ、スジグロシロチョウ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、テングチョウ、コミスジ、イチモンジチョウ、キタテハ、アカボシゴマダラ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、ヒカゲチョウ、ダイミョウセセリ、コチャバネセセリ、ブドウスカシクロバ?、セスジスズメ(若齢幼虫・成虫死体)、サザナミスズメ、ホタルガ(幼虫:ヒサカキ)、ギンツバメ、ヨツボシホソバ(幼虫)、オビガ(幼虫:スイカズラ)、ウスグロコケガ、マイマイガ、コシロシタバ、オスグロトモエ?

 オニヤンマ(羽化殻・成虫)、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ウスバキトンボ、

 ササキリ(幼虫)、ヒナバッタ(幼虫)、イボバッタ、クルマバッタモドキ、トノサマバッタ、ツチイナゴ(成虫)、コバネイナゴ(幼虫)、ショウリョウバッタ(幼虫・成虫)、オンブバッタ(幼虫)、ハラヒシバッタ、エンマコオロギ(幼虫多数)、オカメコオロギの一種(幼虫)、ウスグモスズ(幼虫)

 コカマキリ(幼虫)、ハラビロカマキリ(幼虫脱皮殻)

 アワダチソウグンバイ(セイタカアワダチソウ)、シキミグンバイ(幼虫死体:シキミ)、ニイニイゼミ(鳴き声)、アブラゼミ(ぬけがら)、ヒグラシ(成虫・鳴き声・ぬけがら)、ヤスマツアメンボ、シマアメンボ、アミガサハゴロモ、スケバハゴロモ(幼虫多数)、アオバハゴロモ(幼虫・成虫多数)、キバラヘリカメムシ(1齢~成虫:マユミ)、オオクモヘリカメムシ(幼虫・成虫:ネムノキ)、オオモンシロナガカメムシ、クサギカメムシ、セアカツノカメムシ

 トウキョウヒメハンミョウ、アオオサムシ(成虫死体)、カブトムシ、シロテンハナムグリ、カナブン、ノコギリクワガタ(♂♀死体)、ヤマトタマムシ、アカハナカミキリ()、ヨツスジトラカミキリ、ヤハズカミキリ、コフキゾウムシ(クズ)、ブドウハマキチョッキリ(成虫・揺籃:エビヅル)、エゴツルクビオトシブミ(揺籃:エゴノキ)、イチモンジカメノコハムシ(幼虫・成虫:ムラサキシキブ)

 コアシナガバチ、キボシアシナガバチ、キイロアシナガバチ、ムモンホソアシナガバチ、コガタスズメバチ、ニホンミツバチ(シラカシ根際の巣に出入り)、オオフタオビドロバチ、オオモンクロベッコウ

 キムネハラボソツリアブ?、シオヤアブ(交尾中)、トゲツヤイシアブ

 ウスバカゲロウ(幼虫巣)

3.クモ類

  ジョロウグモ(幼体多数)、ギンメッキゴミグモ、ワキグロサツマノミダマシ、コガタコガネグモ、カラスハエトリ

4.貝 類

 ミスジマイマイ、ヒダリマキマイマイ

5.爬虫類

  ニホンカナヘビ

6.鳥類

 オオタカ、キジバト、ツバメ、アオゲラ(鳴き声)、ウグイス(鳴き声)、ホオジロ(鳴き声)、ヒヨドリ、スズメ、メジロ

◆オニヤンマの羽化殻

 道路脇のスギの幹に、オニヤンマの羽化殻がありました。オニヤンマは水辺からかなり離れた位置でも羽化することが知られていますが、この個体も側溝のコンクリートをよじ登り、舗装道路を横断し、かなりの“努力”を要して、スギに到達したようです。

◆ヤマトタマムシ

 谷戸上の耕作地周辺に生えるエノキで、求愛行動中のヤマトタマムシ♂♀を観察することができました。エノキ、ケヤキで産卵中の♀を観察することはありますが、求愛行動中の個体を観察したのは初めてのことでした。

 


2014年7月9日 谷戸底掘り起こし

 台風8号の影響もあり、前日からかなりの雨が降り、切り残された竹筒に雨水が溜っています(右写真1)。幸運にも雨があがった僅か3時間ほどの間、4名の方で作業をしました。前回の谷戸横断道下流側の低茎湿地管理に続き、今回、上流側でも低茎湿地管理を行い、膝より高い草を刈りました(右写真2)。


  谷戸横断道上流側約20mにある、横断道に一番近い1番湿地改善予定地で、草刈り(左写真3)、谷戸底掘り起こし(下写真4、5)、その土砂をアシの穂に積んで搬出し(下写真6)、作業完了しました(下写真7、8)。谷戸底の水脈からや雨水が直接溜り湿地環境改善が期待されます。


2014年7月2日 低茎草湿地管理とロープ張り作業

 谷戸横断道下流側で繁茂した背の高い草を刈り払い、低茎草湿地の管理をしました(上左写真1、2)。谷戸横断道の草が伸びたので、歩きやすい丈まで草刈りしました(上右写真3、4)。谷戸横断道上流側に道と谷戸の境を示し、無暗に人が谷戸湿地に入り、踏みつけないように仮でロープを張りました(上写真4の矢印、下流側は既に柵がある)。その後、谷戸奥に入り、3番湿地改善予定地でヨシを刈りました(左写真5,6)。谷戸内のクワの木、枝が一面に地面に垂れ下がっていたのを切り落とし、風通しと木陰を確保しました(左写真6)。

 

 


2014年6月28日 ビオトープ管理士会現地研修会

 小雨が時々降る梅雨空で、笹窪谷チームの定例作業は中止となりましたが、午前中、日本ビオトープ管理士会主催の自然観察会及び昆虫採取法の説明(共にKさんご夫妻対応)がありました(上写真)。

 約30名で、慶応大学看護医療学部内の食堂で昼食後、保全管理作業実習(谷戸低地の湿地改善 私たちが指導)として、谷戸横断道上流側の湿地改善予定地4個所で草刈りと谷戸底掘り起こしをしました(下写真)。アマガエルの声があり、今までの作業で谷戸湿地環境は確実に改善されつつあります。

 8個所ある湿地改善予定地の内、4個所で作業が完了しました(下写真)。

2014年6月11日 谷戸奥に入り現状調査

小雨が降りだしました
小雨が降りだしました

 天気が芳しくないので、谷戸内での作業は止めて、今まで作業した場所も含め、横断道上流側の状況を確認に行きました。その後、皆で大庭に行き、店で昼食しながら、現場で見た様子を参考に、今後の作業について話し合いをしました。(話し合いメモはチーム内連絡に記載)
 谷戸底地は雨でぬかるんでいたので、入りませんでしたが、昨年、谷戸左岸沿いに密集してあったセイタカアワダチソウは殆ど抜き取られていましたので、谷戸内は低茎の草に変わっていました。谷戸左岸の森は鬱蒼として、幹に苔むしたものもあります(上写真1,2)。最近の雨量増加もあり、谷戸斜面からかなりの土砂が谷戸内に流れ込んでいる場所があり、砂止め杭の改修が必要になっています(写真3)。同じような個所は谷戸最奥部の水流源流部でも起きており、そこには上の広場から捨てられたゴミもあります(写真4)。

 小雨が降る日ですので、天気が良い日には余り見られない生き物に出会いました。駐車場から降りて来る刈られた竹藪に20cm以上もあるキツネノエフデ(下写真5、キノコ)、谷戸内林床で生えるキノコの仲間(写真6)、樹の幹を登って行くサワガニ(写真7)、その近くで跳ねるヒキガエル(写真無)、そして、流れの土の上に残されたアライグマの爪跡(写真8)です。

 上記にある谷戸内への土砂流入防護及びカエルやカニなどの生き物を食べて尽くしてしまう可能性があるアライグマの捕獲を藤沢市に対策をお願いしていこうと思います。

2014年6月4日 谷戸内草刈り(ウグイスに配慮)

 梅雨入前最後の晴れの日で、谷戸内で作業中、ホトトギスの声を聞きました。まず、谷戸横断道上流側脇の背が伸びた草を刈りました(下写真1)。

 続いて、谷戸横断道上流側80m付近の3番湿地改善予定地で、昨年同様、約10m幅で、谷戸を横断して草を刈り進み、両岸がつながるように作業を進めました(下写真2~4)。ヨシ原を刈り出して直ぐ、ウグイスが何度も大きな声で警戒鳴き(いわゆる谷渡)をしましたので、この付近にウグイスの巣があるようです。ここから先の作業はウグイスが巣立つまで後回しにしました。順応的管理手法のリアルタイム版です。ここでは毎年、長くホトトギスの声があるのは、その托卵相手のウグイスが谷戸内のアシ原で営巣しているためでしょう。

2014年5月24日 谷戸横断道下流側草刈り

 午前中の観察会の後、午後の作業です。谷戸横断道下流側谷戸内で伸びている草を刈り取りました(左写真)。


 そこに以前作っていた小さな池で、ギンヤンマ幼虫の抜け殻が2つも見つかりました(下左写真)。最近、中々見る事がなかったカエルの仲間、ニホンアマガエルが葉の上に乗っていました(下中写真)。カエルが出てきたためでしょうか、シマヘビが池の水面を泳いで渡りました。この地に作った池に、確実に生き物たちが戻りつつあります。

 私たちの作業中、谷戸横断道をお母さんに連れられた虫採り少年が通り、専門家のKさんが講釈?していました(下右写真)。

  その後、5/14作業した上流側で、オオスズメノカタビラの密集地を刈取り、湿地改善作業をしました(右写真)。


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保全管理作業時に見られた生物(13:2015:00)

1.植物

 ミズニラ、フタリシズカ蕾

2.昆虫類

 キアゲハ4齢・終齢幼虫(セリ)、タケカレハ終齢幼虫、トビモンオオエダシャク幼虫、アジアイトトンボ♂、ギンヤンマ2♂羽化殻、クロスジギンヤンマ、ヒメギス幼虫(湿地内で多数見られた)、フキバッタの一種幼虫(おそらくヤマトフキバッタ)、コセアカアメンボ、オオトビサシガメ、ハラグロオオテントウ幼虫多数、アトジロサビカミキリ

3.両生類

 ニホンアマガエル成体

4.爬虫類

 シマヘビ

◆ハラグロオオテントウ

 日本最大級のテントウムシで、昨年神奈川県で初めて記録されました。もともと西日本に分布していた種類で東へと分布を拡大しているようです。クワ類に寄生するクワキジラミをエサとしており、クワキジラミ多数寄生しているヤマグワで多数の幼虫を確認することができました。遠藤笹窪谷では、昨年に続き2年連続の発生となります。

◆オオトビサシガメ

 1990年代までは湘南地域で記録のなかった種類ですが、近年は個体数こそ少ないものの安定して記録されるようになりました。

2014年5月24日 観察会

 午前中、2箇月に1回の定例自然観察会がありました。

 

 

 

 

自然観察会で見られた生物(09:0012:20)


1.植物

 開花していたもの:ウツギ、スイカズラ、ガマズミ、ナワシロイチゴ、マユミ、ハルジオン、ヒメジョオンなど

2.昆虫類

 モンキチョウ、モンシロチョウ、アカシジミ、テングチョウ蛹(エノキ葉裏)、ツマグロヒョウモン、キタテハ、ヒオドシチョウ蛹多数、アカボシゴマダラ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、サトキマダラヒカゲクロバ、ホシホウジャク(羽化直後の個体)、イボタガ亜終齢幼虫(イボタノキ)、ギンツバメ、キアシドクガ、ヤマサナエ、クビキリギス(♂鳴き声)、ヒメギス幼虫、ツチイナゴ(成虫)、ショウリョウバッタ(若齢幼虫)、ヒナバッタ(幼虫・成虫多数;♂の鳴き声も確認)、クワキジラミ幼虫、オオチャタテ幼虫、シマアメンボ、ヨコヅナサシガメ、ホソヘリカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、エビイロカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、ハナムグリ、コアオハナムグリ(ハルジオンに訪花)、ヒラタハナムグリ、クズノチビタマムシ、ナガタマムシの一種、ムネクリイロボタル、トホシテントウ、シラハタリンゴカミキリ(スイカズラの葉に付けられた食痕も確認)、ベニカミキリ、アトジロサビカミキリ、エゴツルクビオトシブミ揺籃(エゴノキ)、ヤマトシリアゲ♂、ホシアシブトハバチ幼虫(エノキ)、ハバチの一種(コブシ)、セグロアシナガバチ女王、ムモンホソアシナガバチ女王・空き巣、コマルハナバチ、キムネクマバチ(クマバチ)、クサアリモドキ?(エノキ幹)、マダラガガンボ(交尾中)、オオイシアブ

3.クモ類

 チュウガタコガネグモ幼体・♀成体、ヤマシロオニグモ、ゴミグモ、ハナグモ♂、オスクロハエトリの巣(姿は確認できなかったが、ヨシに造られた巣をいくつか見ることができた)

4.両生類

 ニホンアマガエル鳴き声

5.鳥類

 オオタカ、キジ♂、アオゲラ鳴き声、キビタキ(エサを運ぶ♀、♂鳴き声)、ヤマガラ

 ◆ヒオドシチョウ

 県内低地では激減していた種類ですが、今季は南関東各地で越冬成虫~蛹が確認されています。遠藤笹窪谷でも、多数の蛹が確認されました。

 ヒオドシチョウと同様に幼虫がエノキの葉を食べるテングチョウも、エノキ葉裏で蛹が見つかりました。

◆ニホンアマガエル

 近年遠藤笹窪谷では確認されていなかった種類で、久々の発見となります。午後の保全管理作業時には成体を確認することができました。

2014年5月14日 オオスズメノカタビラの間引き

 昨年は谷戸横断道上流側に密集して生えていたセイタカアワダチソウを、かなり除去しましたので、今年はその跡地にイネ科のオオスズメノカタビラ(上写真1)が進出し、密集して生えています。背が低い草であるので、谷戸内見通しは昨年同時期より良くなっています(上写真2)。繁殖力が強く、谷戸を広く覆っていますので、今回その一部を間引きました(上写真3、4)。

 作業場所は谷戸横断道から上流20~40mの1番湿地改善予定地です。同時に同地で生息する植物を調査しました。

 その結果は(在来種):ヨシ・セリ・ケキツネノボタン・カナムグラ・ヤエムグラ・ノイバラ・ヒメシダ・マユミ・ツルウメモドキ。(外来種):セイタカアワダチソウ・セリバヒエンソウ・オオスズメノカタビラ。

 オオスズメノカタビラを刈り取ったあと、湿地回復のため、一部谷戸底を掘り起こしました(下写真5、6)。同時に谷戸横断道付近で多数生えていたオオスズメノカタビラを抜き取りました(下写真7、8)。

 今回、前回、ヨシを刈取って林床に置いていた袋詰めにしていた30袋を藤沢市の車で外に搬出しました。

 私たちが作業をしている横を、先日目撃されていた馬2頭が谷戸左岸の林床を奥から通過しました。谷戸横断道上流側は「健康の森基本計画」での「特別緑地保全地区」で、人の影響を抑える指針が出ている場所ですので、馬を乗り入れないようお願いしました。谷戸沿いの林床にかなり人手が入っており、新たに人が通れる道のようなものができており、目立つので、馬も入ってきています。お客を乗せた営業用の馬が入ってくるのは論外ですね。谷戸奥に山菜採りに無秩序に入る人もおり、この地がどのような場所で、どう接するのか、多くの方に理解して頂く事が大事と思います。(現場に掲示も一案)

 作業終了後、帰りにお世話になったF氏(藤沢市まちづくり協会)にタカの図柄がプリントされたTシャツをお贈りしました。(図柄は3/25の現地メモ参照)

2014年5月7日 谷戸横断道周辺の整備

 (上写真)谷戸横断道両脇各8mの低茎植物保全の範囲内のオギ、ヨシを刈り取りました。その奥に残っていたオギの枯れ茎も刈り取りました。

 (下写真)谷戸横断道の草が伸びていますので、歩道確保のため、草刈りをしました。刈取ったもの一部を、袋に詰めて外へ搬出できるようにしました(下写真右隅)。前回の分も含め30袋になり、外へ搬出するよう、後日、藤沢市へ要請します。

 今回は久々にボランティアの綾瀬市のNさんが参加しました。

2014年4月26日 ヨシの刈取、その他いろいろ

木漏れ日に集まる人たち
木漏れ日に集まる人たち

 気持良く晴れた谷戸に多くの方が訪れ、私たち作業をする人以外にも、昼食会を兼ねて芹摘みのお仲間たち、流れでアメリカザリガニを獲る小学5年生たち、Kさんの3人のお孫さんたち、竹林で筍を採る人々と、谷戸は大型連休前の大変な賑いでした。

 私たちは倒れて枯れているヨシの刈り取り以外に、保護植物群生地マーク、湿地環境回復のために谷戸底掘り起し、谷戸外の林床に運び出していたヨシの茎、穂等の袋詰めなど、いろいろな事ができました。上流側で枯れて倒れている、ヨシやカナムグラを刈り取りました(下写真)。

 谷戸右岸側の林床にあるヤブムグラ群落地保護のため、マーク付けをしました(下写真1)。若いパパに頑張ってもらい、湿地環境回復を目指して、谷戸底を掘り起しました(下写真2、3)。子供たちが左岸の流れで、干イカで釣ったアメリカザリガニを見せてくれました(下写真4)。ウシガエルの餌用に日本に持ち込まれた外来種である事を知っており、谷戸自然環境を悪くする要注意外来種であると伝え、持ち帰ってもらう事にしました。最終的に捕獲数7匹。

 別の場所では過日作業後林床に積んでいたヨシの枯れた茎や穂を、搬出準備のため、袋詰め作業をしました。Kさんの3人のお孫さんもお手伝いしています。19袋準備でき、前回同様、後日、藤沢市に外へ搬出依頼します。

 お休み時間、木陰でKさんがお孫さん3人に紙芝居をしていました(左)。その内、観客が1名増えました(右)。


2014年4月9日 雪で倒れたヨシの搬出、刈取

 谷戸横断道上流側でかなりヨシが先の積雪で倒れていますので、それを利用する冬鳥が去ったこの機会、新芽を促進するために、地面に倒れたヨシ等を刈取、谷戸内に集めました(上写真左3枚)。後日、谷戸外の林床に運びだします。以前、林床に積み置いていたヨシの穂を、藤沢市の軽トラックで外へ搬送しました(上写真右端)。その後には小学生の子供たち数名がザリガニ獲りする姿が見えます。私たちが流れを手入れしてきたので、流れで遊ぶ子供や親子づれが増えています。

 (下写真4枚)は谷戸横断道下流側で雪で倒れたヨシが刈られ、谷戸内に積み残していたものを谷戸横断道横の林床に搬出しました。これも同様に後日、藤沢市の車で外へ持ち出す予定です。 

2014年4月2日 作業中止

 定例作業日の第一水曜日ですが、静養が必要と思い、今回は作業お休みです。2月の2度の大雪で疲れました?

2014年3月29日 枯草搬出準備作業

   観察会が終わった午後、谷戸横断道付近の林床に以前刈り積んでいたオギやヨシの穂を細断してビニール袋に詰め、外へ搬出できるよう準備をしました。後日、藤沢市にお願いして外へ持ち出します。成果は30個のビニール袋となりました(下写真1)。

 


 湿って腐っている地面の部分はカナブンやカブトムシが産卵に使うので残しています(下写真2)。谷戸の中では1年前剪定したヤナギが元気に芽を出しています(下写真3)。光が強くなり、谷戸の一部の池に一面に藻が繁茂しています(下写真4)。

 「管理運営協議会」に参加されていた地元の方が入院されたと聞きましたので、帰りに同氏と面識がある3名が病院にお見舞いに行きました。同氏からは私たちに降りかかった虚偽の噂を払拭して頂いた事があります。谷戸で色々な人が作業をしていますので、色々な事があります。恢復を願っています。

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2014年3月29日 観察会(植物)

 雑木林全体がほんのりと色づいた谷戸へ向かって歩き出しました。冬越しを終えたヘラオオバコやブタナのロゼット(葉が地表面に沿って放射状にひろげた姿・植物の冬越しの1つの形)からは、立ち上がるツボミが見られました。ヒメウズ、オオイヌノフグリなど早春の花々にスミレの仲間が加わり谷戸は少し華やかになりました。ウグイスの囀りにウグイスカグラの花、冬眠から目覚めた元気なヒオドシチョウ、近年増えてきているという小さなゾウムシの幼虫(アルファルファタコゾウムシ)、ノスリ、コチドリ等々にも出合え、加速する春のひとときを楽しむことができました。

 
記録された花:カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)、スズメノエンドウ、オランダミミナグサ、ナズナ、ミチタネツケバナ、タネツケバナ、セイヨウタンポポ、カントウタンポポ、ヒメオドリコソウ、ヒメウズ、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、タチツボスミレ、アカネスミレ、ショカッサイ、スズメノヤリ、ウグイスカグラ、イヌシデ、カツラ等
同時に見られた小生物

 モンシロチョウ、モンキチョウ、キタキチョウ、テングチョウ、キタテハ、ヒオドシチョウ、ウスタビガ(空繭)、ヤママユ(空繭)、エゾカギバ、シロテンエダシャク、ツチイナゴ、ナミテントウ、アルファルファタコゾウムシ幼虫(ヤハズエンドウ) コセアカアメンボ、クサギカメムシ(アラカシ樹名板裏で越冬中)、ヒメハラナガツチバチ タブノキハウラウスフシ(タブウスフシタマバエ)、アシブトハナアブ、ビロードツリアブ、ゴミグモ(幼体)

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2014年3月12日 池作りと枯草整理

 谷戸横断道下流側に新たに池を作りました。オギやヨシの根があるため、最初は小さな池(お子様池)、その内、隣で作っていた池とつながりました(瓢箪池)。人手を掛け20cm程掘り下げ完成しました。ラッキィーな事に、この近くで昨年末紛失した眼鏡が無傷で見つかり、Ksさんは大喜びで「眼鏡池」と命名しました。翌日の雨で満々と水が溜まりました。(上写真4枚)

 同時に今回作った池の下流側で、カナムグラ等の枯草、積雪のためヨシやオギが倒れて枯れているのを、整理し谷戸内に集めました。(下写真4枚)

 過日、谷戸横断道に隣接して残っていたオギの穂は既に刈り取ってあり、谷戸横断道両側は広く見通せるようになっています。

2014年3月5日 雨天のため作業中止

2014年2月22日 積雪のため作業延期

2/22、谷戸埋立先端より見た谷戸
2/22、谷戸埋立先端より見た谷戸

  2/14、前回を上回る記録的な降雪があり、気温が低い状態が続き、谷戸内に積雪がかなり残っているため、谷戸内で予定の作業は延期されました。

 

2/16、同地の積雪
2/16、同地の積雪

2014年2月12日 積雪のため作業延期

 2/8に降った記録的な雪が、谷戸内に広く残っているため、谷戸内で予定の作業は延期されました。積雪の状況は現地メモの2/9の項参照。

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2014年2月5日 谷戸奥地を整理

 前日に雪が降り、一面、白くなっていました。谷戸奥地で前回刈ったノイバラやフジの蔓等を一個所に集めて整理しまし、谷戸左岸に残っていたノイバラも刈り取りました。更に小型のチェンソーで谷戸内にある倒木や、張り出した太枝を切りました。整理された場所は暫し、虫たちの越冬場所


になるでしょう。茂みの中にモズと思われる古巣がありました。モズは低い藪の中でよく巣をつくり、この場所でもモズを見ています。夏の終わり(9/9)、襲われ刺されたコガタスズメバチが残した古巣が谷戸左岸のノイバラの藪で見つかりました。既に蜂はおらず、内部は崩れ、4層程あります。谷戸最奥部にある竹炭を使った浄水装置の修復作業が始まっていました。

2014年1月25日 林床にある希少種に印付け

 谷戸横断道右岸のコナラ林で作業をしている方がおられたので、お話をしたところ、「大事な場所は囲ってもらえば、そこは手を入れない」とありました。観察会が終わった午後から、人手を入れない方が良い場所を白いスズランテープで、囲いました。そのまま残した方が良いと思われる太径木についても、スギも含め白いスズランテープで印を付けました。

その後、同地のアドバイザー会議からの指示により、この地での伐採作業は中止になりました。今後時間をかけて、樹林管理のあり方を調整することになりました。
 その後、谷戸奥で前回の続き、ノイバラとクズのつるの始末とクレソン抜きをして終わりました(下写真右端)。

2014年1月25日 野鳥観察会

 谷戸入口にあるテニスコートのフェンスにノスリが止まり、参加者12名を歓迎してくれました。数日前の下見時と異なり、シメが多数、あちこちで見られました。今では人の気配を感じると、けたたましい警戒鳴きで姿を消すシロハラが(嘗ては、地面で人目を憚らず採餌する姿が見られた)、枝の中をゆっくり移動する様子が見られました。人家の庭先に多数あった赤い実のピラカンサは、年を越すと、1つ残らず野鳥に食べられていました(ツグミ?ヒヨドリ?)。今回、会員外でこのHPを見て、観察会に来られた方がおり、案内人として嬉しく思います。

 見聞きした鳥

ムクドリ、ノスリ、ホオジロ、シジュウカラ、ジョウビタキ、アオジ、シロハラ、ヒヨドリ、シメ、ウグイス、カワラヒワ、カワウ、モズ、メジロ、カシラダカ、スズメ、ハクセキレイ、ツグミ、ハイタカ、オオタカ、キジバト、ハシブトガラス (計22種) カワウは相模川で魚を食べた後、この地の上空を通って戻るようです(何処が塒でしょうか?)下の写真は別の日に撮影


2014年1月17日 谷戸最奥部で作業

写真6 ヒヨドリの巣
写真6 ヒヨドリの巣

 新年が始まり2回連続して天候不良で作業中止になったため、今回、個人的に計画した谷戸最奥部での作業に計5名の参加を頂きました。

上写真1:前回、一部作業が残っていた源流部を見てみました。小出川の源流として左右2箇所から水が流れ出しています。嘗て、生活排水がそのまま入り、洗剤泡がありましたが、現在は見た目は綺麗です。水量が以前よりかなり増え、下流部は酷く泥っています。

上写真2:谷戸の駐車場からその下の源流部を覗くと、谷戸底に向かってゴミが捨てられており、対策が必要か思います。

上写真3:源流部から数m先に、竹炭を利用した浄水装置がありますが、その上に土砂が流れ込み(赤○)、斜面からの土砂流出防止、浄水装置の再生をお願いしたい。

上写真4,5:その下流谷戸奥部に繁茂する植物、倒木、水辺を低く覆う枝を整理しました。

上写真6:低い枝にヒヨドリのものと思われる古巣が残っていました。

下写真7,8:谷戸内に繁茂するガマの穂が解れ、狭い範囲に飛散し、集中的に繁茂しないように一部、穂を刈り取りました。

下写真9,10:谷戸内流れに沿って繁茂するフジの蔓を切り取り、流れを確保しました。

下写真11:流れにある要注意外来植物のクレソンを抜き取り、食材として持ち帰りました。

 

 谷戸最奥部は湿地が保たれており、作業時、長靴が泥から抜けず、両足が長靴から抜け出し、泥地に靴下のまま転落、トホホ・・・。  これ以前