里山環境は水田(谷戸田)や薪炭林(クヌギ、コナラなどの雑木林)など、人が維持管理することで豊かな自然が守られてきたとよく言わる。
 しかし、歴史的に見るとそれは正確な表現ではなく、7世紀以降樹林地の乱伐と保護が交互に起きていた。
 里山環境は比較的良好に保たれていたのは、太平洋戦争終結(1945年9月2日)から1960年代前半までの間。 
※生物のことを考えて作業をしていたというわけではなく、比較的少人数で鎌やノコギリを使っての作業だったため、短時間で広い面積が改変されなかった(管理の行き届いた場所、管理していない場所がパッチ状に存在した)ことが里山に依存する生物の生息を保証していた。

 

14/26           前へ  次へ