1995年の谷戸埋立 1995/3/14の新聞報道

 藤沢市は1995年4月~5月、民間のスーパマーケット建設に伴う工事残土をこの地の谷戸内に持ち込み、埋立工事を行いました。その違法性及び同地での希少鳥獣営巣がマスコミ報道され、作業途中で中止せざるを得ず、当時残っていた谷戸全長約700mの内、約300mが、谷戸面積で約半分が失われました。現在、谷戸内にその異様な風景で残滓が残っています。当時、藤沢市は谷戸奥まで全てを一気に埋立るよう進めていましたが、その違法性摘発、希少鳥獣調査に関わってきた人達のご尽力で辛うじて、ここは藤沢市3大谷戸*の1つとして残されています。*(川名清水谷戸、石川丸山谷戸、遠藤笹窪谷)

 当時の事を知る人が少なくなりましたので、当時の写真をここに掲載しておきます。

 

写真1:現在の旧グラウンド脇に急遽出現した谷戸右岸沿いに鉄板を敷いた工事用道路

写真2:谷戸左岸通路より見た谷戸内に持ち込まれ高く積まれた赤褐色の帯

写真3:同埋立地端より、谷戸左岸側の通路方面を見る 残土は高さ4m以上ある 経年

    変化で現在は多少低い

写真4:埋立工事中の先端部分 5月までに右側板囲いの曲がった先まで達し、そこで停止

写真5:谷戸横断道より下流側を見ると、黒い土の壁が谷戸内を津波のように押し寄せた

写真6:この谷戸埋立で希少種が絶滅した

写真7:写真2に対応した現在の風景。谷戸中央部が異様に高くなった荒地で、乾燥化して

    いる

補足写真