2050年には、海では魚よりプラスチックゴミの方が多くなると言われている。回収されないプラスチックゴミは雨で川へ流れ、最終的に海に流れ込む。海洋プラスチック問題解説は、例えばWWFジャパンのHPにある。

 藤沢市ではプラスチックゴミは毎週1回回収、大型のプラスチック製品ゴミは隔週1回回収されている。大半は焼却処分で大気にCO2ガスを出している。意識して見れば、屋外に落ちているゴミの大半はプラスチックゴミである。写真は当地で放置されていた発泡スチロールのトロ箱で、量があり、陽に当ると細かに分解される厄介ものである。笹窪谷ではゴミ拾いおじさんに来てもらい、多少なりともゴミは回収されているが、林床の奥には未だ古い空き缶、ビン類等のゴミが散乱して残っている場所がある(ゴミ地図)。

 日本は、海洋プラスチック問題に取り組む「海洋プラスチック憲章」に「国内法が整備されていないため、社会に与える影響が現段階ではわからない」という理由で、米国と共に署名を拒否している。儀例的にストローを植物起源に変えたり、レジ袋の有料化検討等がやっと始まった。

 私たちが今できる事は、自宅やその周辺のゴミを清掃するように、自分のフィールドでも足元にあるゴミを少しでも持ち帰ることから始めてはと思う。(2019/2)