図1 図2 図3 図4
笹窪谷南側四車線道路を挟んで慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が開校して20年以上経つが、開発当時、縄文時代早期末の食物を調理した炉穴群(図1でA、図4)の遺跡が見つかっており(関係写真図2~4)、既に西暦459年に祭事の記録がある由緒ある宇都母知神社はこの西300mにある。この地はかなり前より人が住んでいた形跡がある(図1のCの付近)。下記2/20の記事で放棄された畑は図1で示すBで、四車線道路は湘南台~倉見で計画されているが、新幹線の倉見駅は見通しが無く、この道路も途中までで、道路番号も未定。四車線道路建設前はこの場所は打越谷戸の中央で水が得られやすい所で、下記2/20の記事で鎌倉時代に移住して来た人はこの周辺に住んでいたと古老から聞いている。四車線道路道路拡幅工事のため、家を追われ、南の高台の上に移住したと聞く。この地区は谷戸が多く湿地が多く、多くは谷戸田(湿田)として使われていた。森林には杉より松が多かった由。
藤沢市内の多種多様な生態系や自然環境の保全に関する基礎知識を実技・講義を通して学ぶ人を藤沢市みどり保全課が募集しています。(藤沢市みどり保全課)。2013年より毎年開講し、下名は初回の2013/10/19に参加している。
このHPを立ち上げる前、谷戸奥の斜面林にホームレスがいたのを記憶している。今では既に独立して、谷戸の外に出てから10年以上経っているので時効としてに記録を残しておく。樹間を青いビニールシートで囲い、一部段ボールやベニア板で覆われ、寝るだけのためか背が低かった。残されたゴミから東南アジア系の男1名?が約1年間昼間は街に出て、夕方帰ってくる生活をしていたのであろう。蚊取り線香はあったが、夏場は虫が出て、大変であったであろう。後日、放棄されていたベニア板でフクロウの巣箱1号を有り難く作った思い出がある。
谷戸横断道左岸添いは平たく開けている所があり、この地を訪れる人に休憩地としてよく利用されている。中に下水?のコンクリートの廃材が捨てられているが、腰を降ろすのに便利で、かなり以前からここにあり、利便性により廃棄を免れている。腰が痛い下名も重宝している。
寒い日が少しづつ暖かくなり、神奈川県下も2月中旬よりスギ花粉がかなり飛んでいる予報が出ている。本人はスギ花粉症でないので、実感は無いが、笹窪谷では谷戸上流側両岸樹林に、右岸中流樹林にもスギが60年程前に植えられて、現在放置されたままになっている(2019/3/9の記事に年輪の写真)。左岸中流樹林には孟宗竹の中に杉がかなり進出しているが、これは逆で孟宗竹が杉の中に進出しているのがもしれない。ちなみに最大の杉は周囲長224cm(左岸下流のKさんの竹林内)。
下記2/10の記事の続き。当地東端には耕作放棄されたままの荒地が残っている。2017/10/23の台風で表土が流されたれたままになっている(赤線)。10年程前、鎌倉時代から一族が定住していると言う老夫婦が四車線道路向側から来て連日、畑を鍬で耕していた。農地相続した息子は東京へ勤めに行き、農地を耕す意志は無いと言っていたのを思い出す。
南側山道に、古い警告表示が残っている。ここには当時、特定外来生物のソウシチョウが多数おり、それに給餌をし撮影するカメラマンが集まっていた(2013/2/20の記事)。もう10年も前のことで、樹林にはソウシチョウはおろか野鳥は何もいない。複数のヒヨドリが街路樹のクロガネモチ(2023/2の生き物記録下部の6番の写真)の実を啄んでいた。掲示物は年代物である。
今日は二十四節気の雨水で、暖かく、室内暖房を入れずに済む。この曇り空下でも我が家の太陽光発電は300Wを発電し、外へその半分の150W送電し、自宅の150Wの他に1軒分の電力を賄っている。電力は値上げが過酷な電力会社に依存せず、各家庭、各事業所でできるだけ賄う地産地消で脱市場原理から省電力が見えてくる。
関東地方でも大雪警報が出されたが、藤沢市では植え込みが白くなる程度で、降雪を記録した。寒いので、外出できず。
笹窪谷周辺では耕作放棄地が多いが、谷戸の中下流部右岸斜面林の南側に面した4車線道路との間の平地、日当たりが良い場所では野菜作りが毎年、盛んである。右はホウレンソウと大根栽培である。ここから畑の西斜面を見下ろす形で富士山が美しい。
下左端写真1は谷戸横断道から右岸上流を見たものであるが、嘗て赤丸付近に大木が自然倒壊し谷戸内に放置されていた。数年の内に、図2に示すように谷戸内の半分は谷戸内作業時、作業員が切り取っているのが確認でき、残りも図3のごとく、谷戸底で自然に土に還るの待つのみ。同時期、倒れた右岸林内の大木はそのまま放置で図4のごとく原木の姿で残っている。
谷戸内左岸通路沿いにある道祖神に並んで石碑がある。旧暦23日の夜,すなわち二十三夜に人々が集まって飲食を共にしながら月実見をしたり、「講中」と称する仲間が集まり、飲食をしたあと、経などを唱えて月を拝み、悪霊を追い払う宗教行事を記念したものとある。
明治時代以前からある谷戸内の9月の月見風景が思い起される。
谷戸左岸添い通路に、当時行政が設置した道路基準点の頭が見える(右赤丸内)。現在は通路添いのケヤキの大木(笹窪谷の巨木の13番)の根元に組み込まれた形になり、その長い期間このケヤキの生長の歴史を感じる。
乾燥注意報が連日出ているが、谷戸奥では流れは豊富で枯れない。以前、流れが深く掘ってあったため、流れの底状態がなかなか見られず、今回経年変化で浅くなった底が見え谷戸奥の左岸流れに小さな伏流水が流れ込んでいるのを見る。谷戸最奥部の源流のみならず、左岸斜面林からの水の流れ込みがあるのを確認できた。詳細に探せば小さなものが複数箇所ある可能性もある。
笹窪谷公園の指定管理者は市議会で2023/4/1より横浜市の民間会社に決定した旨、藤沢市より通知が出ている。藤沢市のまちづくり協会を押す案、市民税金の流失より横浜市の民間企業に反対する案もあった。指定管理者制度は民間の参加が可能になり、行政の費用削減を目指すもので、ワーキングプアを産む問題も出ている。本当に必要な作業場所、内容を絞る必要があると指摘が出ている。当方が請け負った谷戸内の作業は私達のボランティア意識でこの問題は無い。少年の森でも民間委託の方向が出ている。
今週は10年に1度と言われる記録的な寒い日が続き、東京、横浜では今冬の初雪が記録されているが、藤沢市では報告が無かった。今日夕方、散歩中に初雪らしきものを藤沢市北部で短時間見ることができた。積雪は無し。昨冬は2022/1/6に積雪があった(下記2022/1/6の記事)。
慶応大学看護医療学部の玄関ロビーに平井堅が歌う、大きなのっぽの(おじーいさんの)
古い振り子時計と同じ様な時計がある。2013年~2021年、谷戸内整備作業をした後、看護医療学部内にある食堂を使わせてもらっていた。今では私は作業はできなくなり、その食堂もこのご時世、休業中になっている。この食堂に通っていた頃に玄関ロビーで見たその時計を懐かしく思う。平井堅のおじーいさんの時計は最後に「もう動かない」とあるが、私たちが見た時計は、その後も時を刻んでいるであろう。
谷戸奥で作業をする人達の車が、谷戸横断道付近の平地に駐車している。ここは谷戸内保全作業のための車を止める場所として暗黙の了解がある。谷戸に迷い込んだ車が狭い道で進入できず、ここでUターンして戻って行くが、一般車進入不可となっている。特別緑地保全地区の中央部に当たる。
寒い日が続いている。嘗て、谷戸奥では、3月になると、ヒキガエルが多数出てきて、繁殖行動のカエル合戦が見られ、カエルの声が木霊したが、今は皆無。その復活を狙ってか谷戸上流部に池が何カ所か作られている。筆者は高齢化と病のため定例の作業を辞めてしまっているので、後を継いだ仲間が人工池を作った?この下流ではヒキガエルの復活兆しがある。 春よ、来い来い、早く来い。
政府も現役世代も、経済を動かすことを優先し、最近のコロナ感染に対し、余り情報も出さず、行動制限なしで押し通している感じである。感染者、死者も増加しており、医者はコロナの変化について行けない感じで、結局何も分らず、「高齢者は人に会わず、家にしばらくいろ」と言うばかり。昨日、慶応大学までバスに乗った時も、車内放送で「(慶応大学の学生さんにお願い)車内ではコロナ感染防止のため、必ずマスクをして下さい」と繰り返し放送があった。人は暫し様子を見るしかない。
大陸からの強い寒気で、日本海沿いは寒く降雪が多い正月になっている。関東地方ここ湘南の地は晴天が続きで、悪天にならず乾燥した寒い冬が続いている。さすが、谷戸内の水面には陽が当たらぬ所では、1日中、氷が張っている。
大晦日である。今年は進歩(人が頭で考えた世界が実現すること?)を考えさせ、それが限界に近づきつつあるのを感じる。来年からはこれらが、狂気や諦めが凌駕する単なる結果(人とは関係なく、事象や現象の容認?)が広まる世の中になるかも知れない。 寅年から兎年に変わる。
都市公園は禁止看板が多い、遂に犬にも禁止事項が掲示された。(下記11/4,ドッグラン参照)これで犬を連れてくる人のマナーが良くなればと思う。後日、芝生広場で2頭の犬が人が投げたフライングディスクを追い、飼い主に持ち帰る訓練が行われていた。広場は犬たちがが独占していた。その間、他人は公園に入れず。看板には小さい文字で犬はリードに繋ぐとあるので、飼い主はリード線はつけていると言うが、数十mも伸ばせるリード線では高齢者は公園に入れない。実効ある看板掲示にならぬか。
以前、探鳥会や野鳥調査をした笹窪谷南側農地(殆どが耕作放棄)を回ってみたが、以前は30分以内に必ず見られた猛禽類は姿無し。電線に多数止まっていた小鳥類も全く見られず。ハクセキレイ、ホオジロの仲間も全く確認できず、ハシブトガラスが5羽が歩いていた。鳥に異変が起きているようだ。
今ではSFC側も開発され、鳥の道路を渡る回廊も
失われている(下写真)。
谷戸内公園内に造成された遊水池、周辺にガマが密生し、その穂がはじけ(右右)、中の綿毛状のものが水面に白く多数浮いている。遊水池の水は谷戸左岸沿いから右岸添いに流れ出るので、それらは、写真の奥に集まっている(右左)。
ガマの穂は雌花で雄花はその上につく(右下)。水面にカモ類は見られず。
SFCのガリバー池にはコガモを中心に今期も百数十羽のカモが越冬している。
谷戸奥は枯れ草で荒れたように見えるが、昨年まで見られた黄色い花ーセイタカアワダチソウ(日本の侵略的外来種ワースト100.外来生物法で要注意外来生物)は殆ど見られない。昨年までの抜き取り除去の努力が報われている。花の蜜、花粉を当てにする昆虫もいるので、少しはこの花は残しておいた方が良い。当然、人手で全て除去は不可能。
公園入口の駐輪場にスマホで自転車が借りられると掲示があった。
アナログ的に公園に訪れても、スマホは先回りしているが、私たちは歩いて回るが、車で来る人も結構多い。ワンコもその車に乗って散歩に来る。SFCの学生さんたちはこの便利さが分り利用する。
笹窪谷には広い水面が無く、カモ類は余り見られなかった。今回、藤沢笹窪谷公園が造成され、その中に洪水防止用を兼ね遊水池が設けられた。初めてのカモの越冬期を迎え、どのような種が越冬に訪れるのか楽しみである。バードリサーチの全国調査によると、トモエガモは従来、冬期、西日本に飛来が多かったが、ここ数年全国的に越冬個体の飛来が増えている由。筆者が2016年末和泉川で確認した個体(左上)。カルガモより小さい。12/10、現場を訪れると、水面が余り広くないことと、ここで未だ越冬経験が無いためか、カモ類は何も入っていない。橋を通る来園者、散歩で来る犬も多い。冬鳥は遠くでモズの高鳴き、ヒヨドリが2羽無音で通過、芦原内にカシラダカ1。静かである。
谷戸公園の北入口に、いつも金属の鳥が4羽いるが(右)、当然飛ばず、啼かない。公園両側の斜面林からは冬鳥の気配は無く、全く静かであった。毎年秋に大量に渡ってくるヒヨドリの声が遠くでかすかに複数あったのみである。江ノ電の江ノ島駅前にも同じオブジェがあり、地元の方より衣装を着せられ、寒さ対策をしている。
毎年11月の最終日欧日、宇都母知神社で収穫祭が開催されました。
勤労感謝の休日であるが、この頃が日入りが早く日が最も短く感じる。今日は1日中寒い暗い空の雨天が続いた。その中でも我家の屋根の太陽光発電は辛うじて0.4KWHを発電した。晴れれば今頃でも1日で10KWH程度出る。少しでも明るさがあれ太陽光パネルは発電する。
看護医療学部へ通じる道の両側に、カツラの街路樹が植えられている。枯れ葉(橙)はカラメルに似た甘い匂いがする。外部の道路にあるメタセコイアやイチョウの街路樹は大きくなりすぎて、交通を阻害するとして、剪定され樹形が悪いものが多い。
このご時世、在宅が多いので、回覧板で笹窪谷周辺で慶育祭が開催されることを知る。以前、笹窪谷では健康の森管理運営協議会主催で「健康の森わくわ体験フェスティバル」が遠藤笹窪谷公園が造成される前、2014/11/22、2017/12/3,2018/12/2と3回実施され、当方関係者も参加していたが、内容は多少異なるが、慶応大学、病院関係者で拡大されて、地元も参加し運営されている。
作業時利用した看護医療学部内にあった食堂は閉鎖されていた。
昨夜、快晴の空の下、皆既月食があった。同時に天文ファン好みの天王星食もあった。手持ちの器材ではよく見えないので、今日のネットで素晴らしい映像を見た。2018/1/30の皆既月食は何とか自前で記録を残している。今回、思った事は月まで30万km、光で1秒、地球の影が月面に到達するのに1秒、地球上でその影を見ているのは往復2秒前の過去、天王星から光が地球に届くのに2時間半掛かる。これらの光の基の太陽光は地上に達するに8分半掛かるので、普段意識できない時間を含む4次元空間に過去が混ざり込まれているのを実感した。
公園内水路にクレソンが繁茂しているが(下記9月13日の記事)、水が淀んでいるためか、藻類が繁茂しだしている(右)。公園の水田では米が初めて収穫されている。(下記10月21日の記事に写真)
遠藤笹窪谷公園ができ、広い広場を使ってドッグランする様子が報告されている。この公園が出来る前、藤沢市は笹窪谷では犬はリードを付けるよう掲示を出していた(右)。藤沢市のHPでも下記の注意事項が記載されているので、マナーを守ろう。
「(同地では)犬はリード等につなぎ、糞は飼い主がき ちんと持ち帰りましょう」。スケボー禁止は看板が出ている。人に危害を加える恐れがあるのは犬も同じ。
慶応大学主体の慶育祭に対し、日本大学(六会)主体の藤桜祭も掲載しておく。
文教大学湘南キャンパス(茅ヶ崎市)でも同両日、聳塔祭(しょうとうさい)を開催中。
時々、家から長後駅まで散歩しているが、その途中にあった2階立て木造住宅の長後地区整備事務所は、更地になり、藤沢市まちづり協会ビル3階に移転していた。同ビル3階には笹窪谷で世話になった藤沢市の担当課がある。
例年通りSFC前を通る四車線道路脇に秋の風物詩のコスモスが多数咲いている。さがみ農協藤沢市青少年藤友会が植えたもので、10/15に摘み取りイベントがあつたが、未だ残っていて鑑賞できる。
近くにこの地区の土地改良工事経緯を示す石碑があり、その中に耕作放棄が当時からありとあり、この地区で実感する。今思えば、この時にこの地区にあった谷戸の多くが消滅した。
田があり、谷戸奥でも水田を復活させたいとの意見もあったが、事前検討で継続して広く作付けは無理と判断され、公園内の狭い範囲で外部のボランティアが復元作業(上右)をしている。子どもの体験教育用の水田は少年の森にあり、花菖蒲は藤沢市のHPによると、地元の中学校で植え付け、手入れしているとある。11/8には(もち)米は収穫され、天日干しされた。11/18、米を干していた竹で作った稲木は倒れていたが直後,現場で全て脱穀され初収穫と知る。
雨も降り、最高気温13℃と寒い。晩夏から一気に真冬がきた感じで、体に堪える。88年ぶりとあるが、最近まで猛暑で35℃以上になる異常気象時代では、気温が大きく振れる時を経て、定常の?高温になるとある。
世界で名が付いている昆虫は100万種、未だ確認されていない種が400万種もいる。専門家は捕獲網でその地区を徹底して調査していると聞くが、高齢化した我々素人でもできる超簡易法がある。野鳥で数を数えている野鳥ラインセンサス調査と同要領で、昼間決まったルートを歩き、決まった範囲を飛ぶ蝶の数を長期間数える。目が悪くなっているので、蝶の種類は確認せず、当然写真も撮れなくて良い。夜間活動する蛾類は夜間に調査できる専門家に任せよう。昆虫の蝶にだけに着目したもので、虫嫌いでもできる。増減の傾向は掴めるかも。
もう1つ、張られた大きなクモの巣を数えてみたら。とにかく、以前は多数あったジョロウグモやナガコガネの巣はかなり少なくなっている。
昆虫採取が好きな養老孟司氏が週末朝のNHKラジオ番組で珍しく?データを示して、世界中で蟲は減っていると力説した。最近発表されたレポート「サイレント・アース」を読むべきとあった。私の書評はこちら(10/13のオピニオン)。蟲は種数が多く、年により発生場所、個体数が大幅に変化するので、科学的にその変化はなかなか証明出来ない場合が多く、結論を先延ばしにしがちであるが、長年定点調査をしている人の感は大事である。減少の要因に農薬?とあるが、生産を中止しても、長年土壌等に蓄積して残っているとある。珍しく養老孟司氏としては、情緒的な話が多い中、沈痛な気持ちが伝わってくる。
谷戸公園中央部に設けられている水路にも、クレソンが進出して、水の流れを悪くしている。11/18にはクレソンは除去されていた。
10年程前、笹窪谷にはメジロが多数おり、メジロ密猟者を多数見かけた。当時の藤沢市の担当部長は、防犯カメラを設けてまで、密猟防止に尽力されている。今では自然環境悪化?でメジロも殆ど姿を消し、当時の密猟防止の看板が藪の中に残っていた。
南から谷戸横断道へ上がる道を見ているお地蔵さまの前に、真っ黄色なひまわりが咲いている。落ち込んだ気分を向上させる色である。2013/7/8に見たひまわり畑も綺麗であった。ひまわりはウクライナの国花である。ウクライナに和平が甦るように。ここではひまわりは乳牛の餌になる由。
谷戸内公園は多くは芝生広場や田畝でその内、田圃を利用する生き物が進出するであろう。その中で従来の右岸林(左奥)、それに平行してある以前から手付かずの草地、この草地と右岸林の間には従来からある幅1m程の右岸流があり、これらの手前から谷戸中央部に大きな水溜まりができ、その周囲は通常人の手入れが入らぬ草地が取り囲み、これらが一体となった自然環境が出現し、従来とは異なる新しい生き物が訪れる可能性が出てきた。今後の生き物調査、観察が楽しみである。直ぐ、オニヤンマ、ギンヤンマの飛翔が見られた。
谷戸手前から撮影した谷戸内公園造成工事前の写真が出てきた(2020/11月撮影) 。 この場所は、毎年、機械刈りで整備され、植物はそれに耐えるもののみが繁茂し、植物相は貧弱であった。今回、公園として様々な環境が生み出されることで、生き物にとって一部良い環境が生まれる可能性がある。
久々に猛暑が去り、曇空であったので、車で谷戸内に開園した遠藤笹窪谷公園に行った。生物多様性サテライトセンター(来年から開園)の公開されている2階から公園全体を見た景色(写真1)。遊水池は草が生い茂っている(写真2)。遊水池周囲はフェンスで仕切られ、立ち入りは専用の門がある(写真3)。菖蒲園、田んぼは右岸林からフェンスで仕切られている(写真4)。このフェンスと右岸林の間はバッファーとして雑草が生い茂っている。公園内通路には街灯が数本設けられているが(写真5 赤丸)、光は右岸林側は黒く覆われている。開園2ヶ月も経つと、芝生には雑草が進出し、今後の手入れが大変かも。11/18、
芝生の雑草は除去されていた。
藤沢市のHPで下記正式に広報されました。
生物多様性の普及啓発につなげるため、市民活動団体などの保全活動や環境教育の拠点として活用できる生物多様性サテライトセンターを設置します。2023年度から本格運用を開始する予定です。
※7月16日(土)午前11時~午後2時に生物多様性の展示あり
〈問い合わせ=みどり保全課【電〉話】内線4351、【FAX】(50)8421
下記は現場掲示看板
来園者用の駐車場は障害者用4台のみ(左最下写真)。菖蒲は公園の一番の人寄せイベント待ち?洪水防止のため、遊水池が設けられており、その上を人が通行できる橋がある。谷戸公園奥側は自然手入れの谷戸横断道付近のヨシ原に繋がっている。2009年設立された健康の森憲章は新しくなっている。
早速、スケボー禁止看板出ている。入口にある生物多様性サテライトセンターを有意義に活用したい。同センターは藤沢市のみどり保全課の所掌で、藤沢市のミッションは「作業員の頁」の2021/10/28の記事の添付資料5参照。
7/10付け広報紙「ふじさわ」で7/16開園、広報されました。
数年前からナラ枯れが広がっているが、今年も谷戸横断道へ降りる道脇のコナラの木の下にある蜘蛛の巣にも白い粉が目立つ。
関東地方は40℃に迫る猛暑日続きで、遂に、関東甲信越地方の梅雨が明けたと発表があった。極めて早い梅雨明け、且つ異常な梅雨であった。この猛暑のため初めて「電力需給逼迫(ひっぱく)注意報」が東京電力管内に発令された。午後3時~6時が苦しいとあり、その時、曇天下でも屋根の太陽光発電は400wを超え、自前でクラーの電力を賄えた事で少し気が楽になった。東京電力の新エネルギー発電追加、予備火力発電の整備が遅れており、自業自得の感がある。原子力発電がそのまま稼働していればの幻想にまだ捕われているのでは。火力発電所も過日の震災で中々復旧しない状態では原子力発電では全く対応する能力が無いことを示している。カーボンゼロエミッションも含め、東京電力は覇気が無い感じである。
ここにも嘗てキンケイギクがあったと思われるが、下記新聞のごとく、オオキンケイギクに駆除されているようである。
(左写真 谷戸横断道に入る車道脇にあるオオキンケイギク
写真提供 町田市Kさん)
体調が悪く、谷戸へ行く機会は減ったが、下記6/9の朝日新聞の記事を実感している。
9/11の現地メモにも同じ感想がある。植物は昆虫を当てにせず、風媒花に依存するイネ科のみが元気が良い感じを受ける。
下記3/6の記事にある谷戸横断道へ降りていく通路の梅の木に、数は少ないが、大きな梅の実がついていた。
6月6日(月)、気象庁から関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表がありました。昨年より8日早く、平年より1日早い梅雨入りです。この暗い雨天でも、我家の太陽光は400wを発電し、他家1軒分にも送電できているのに敬服します。
地元ミニコミ誌「タウンニュース(藤沢版)6/3付」によると、谷戸内で造成中であった遠藤笹窪谷公園は7/16(土)に開園と広報された。この中にある「生物多様性サテライトセンター」の活かし方が重要になる。作業員の頁の2021/10/28の記事」内の資料5,6にこれの構想案がある。
藤沢市の街中や谷戸等に放棄されているプラスチック等ゴミは、個々にゴミ拾いをしても、川を下り、結局、湘南海岸に流れ着くものもあります。今年も藤沢市環境総務課主催で市民が参加し、同海岸でゴミ拾いがあり、全体的に環境保全に良いことと思います。
久々に体を慣すために、谷戸横断道に行くと、若人Nさん、Yさんにお会いでき、鋭気を貰う。谷戸横断道でエゴノキの花が密集して満開であった。この実はヤマガラの好物になる。エゴノキの花の蜜の香りに無数のキムネクマバチ(通称クマバチ)が来ていた。
谷戸横断道へ通じるお地蔵さんさんのソメイヨシノ、3月25日開花、28日、5分咲き、
31日、満開と東京より約1週間遅れ。谷戸内に単独であったヤマザクラ、谷戸内公園造成のため、他へ移植されたが(2020/2/28の記事)、今年はソメイヨシノより遅く開花した。この近くにあった池で泳いだのを話す故Kさん、谷戸が埋められた後、谷戸奥を一緒に探索した故Yさんを偲ぶ。 さくら (森山直太朗独唱) 旅立ちの日(卒業ソング)
谷戸奥左岸林床は今の時期、人が入りやすく、オカリナの音が響き渡っていた。それよりも今の時期、鳥もカエルも全く鳴かず、風音だけの世界が気になる。
春雨で谷戸奥では左岸林から谷戸左岸に流れが生じるが、その中にアライグ足跡が集中し、その下流へ踏み入れていない場所があった。谷戸左岸に棲息しているアライグマが降りてきて、ここで水を飲んで戻っているようである。
前日の5日に春一番が吹き、暖かくなり、この陽気で谷戸横断道へ降りていく通路の梅は満開である。3/17になるとコブシの白い花が満開になる。3/18は寒い雨天で寒い冬に戻る。
谷戸最奥部斜面に上から投棄された枕?が破れ、5mm径くらいの白い弾力のあるプラスチックボールが大量にまき散らされている。雨で流れ出て、大量のマイクロプラスチックゴミとして海に流れ出て、海の汚染に繋がる。まずは除去開始する。枕からではなく布団?から出たようで量が多い。天文学的回収量で未だ現場には残っている。布団の快適性だけを狙った自然環境には最悪の製品である。投棄した人は記憶さえしていない、心もゴミと一緒に捨てている。プラスチックゴミ問題はこちらに掲載
短気にも金網のふるいを持ち込み、殆どが3月末までに除去されたが、未だ点々と白いプラスチック片が残っている。追々、余力が有る時に、残りも除去する。こんな奇行?をするゴミ拾いおじさん、2歳くらいの子供をつれた子育て中の若い男性は、作業の意味を理解して、この谷戸にゴミが無い事を賞賛した。経験では多くの人は自分の趣味ばかりに熱心で、現場環境を広く見ていない。
少なくともゴミを捨てるな!
既に2月上旬よりシギ花粉が少し飛散しているが、来週から気温が上がり、スギ花粉の飛散が増えるとある。未だ斜面林の杉の雄花は硬く、直ぐには大量に花粉は飛散しない?風が強く空中には花粉が増えている。
関東地方に大雪警報が出たが、ここでは午後に一時雪混じりの雨であったが、積雪は全く無かった。ここでは8年前の2014/2/12,2/9に記録的な積雪があった。1月6日(下記)の予報がかなり違った結果になり、今回警報発令?春先の南岸添いに低気圧通過時の雪雨の予報は難しい。
今年は2/3が節分で、鬼(コロナ禍)を追い出したい気分である。節分に魔除けとして柊鰯(ひいらぎいわし)、柊の小枝と焼いた鰯の頭、それを門口に挿したものは最近余り見なくなった。谷戸内に鳥が持ち込んだと思われるヒイラギの代用としてよく使われるヒイラギナンテンの小木があった。ヒイラギは谷戸上流右岸林にあった。翌日の2/4は立春であるが、今冬の寒さはまだ続いている。春よ!来い来い、早く来い2018/2/23の記事に同じ心境が記されている。
数日前の新聞報道に、海洋研究開発機構の相模湾海上での調査では、台風後には海洋プラスチックごみが通常の1300倍に増えるとあった。陸上にあったプラスチックが強風、豪雨等で海に流れ出ていると考えられる。プラスチックごみ問題はこちらに記載したが、笹窪谷で目立つのは、黒い小さなプラスチックの紙状のごみが多数見つかることで(写真1)、それは周辺の農耕地で使用されている黒いビニールシート(写真2)が千切れて飛散していると思われる。この状況は耕作放棄が多い場所で特に目立ち、一部シートは周辺の林床に塊になって放棄されているのを見る(写真3)。笹窪谷の林床には人目が届かないためか、地上に生えるササ類の中に多数、黒いシートが見え隠れしている場所もある(写真4)。林床の手入れ時、これら投棄物を除去する事を願う。ごみ拾いおじさんだけでは対応は難しい。
写真1 写真2 写真3 写真4
寒い正月が続き、11時頃より関東地方南部に雪が降り出した。午後は車を出すのが困難になるほど更に降雪は強くなる。 2018/1/23に大雪があったが、1/8午後、谷戸右岸添いの陽が当たらぬ谷戸底に雪が多少残っていたが、積雪はヨシ原を押し倒す力、降雪量は無い。
谷戸横断道上流側の枯れたヨシ原が黒く焼けているのを発見する。通行人のタバコの火の不始末をを懸念して、当方では毎年低茎湿地管理地とし谷戸横断道の両側を約10m幅で枯れた草の除去、止水域拡張で湿気があるように手入れをしていた場所(④番作業場)の脇でヨシ原が黒く焦げている。谷戸横断道両側には2.5m離れて、人が入らぬよう柵が設けられており、現場はそこから10m離れており、風が無い日で通行人の不注意ではない。現場には複数の自転車が乗り入れた跡があり、子供達の火遊びと推定される(以前、ここでBB弾で遊んでいた)。谷戸横断道両側はこの手入れで過去10年以上火災は生じていない。谷戸横断道下流側には自転車、バイクが入れないように市が柵を設けているが、上流側は紐を張った柵があるのみで、足場は悪いが、無理すれば自転車、バイクは入れる。念のため、藤沢市北消防署に状況を説明している。焼け跡にジョウビタキが餌を探しに来ていた。
年末、年始は寒い日が津続いており、谷戸横断道下流側に見える水溜まりに氷が張っている(左)。この寒さに耐えていたジョロウグモは遂に地面に落ち死んでいた(12月の⑨番写真の個体)。
谷戸横断道上流右岸沿い約60m付近に6年前、谷戸内に倒れ込んだコナラの巨木、重機を入れてはいけない環境であるため、人に実害を与えない場所でもあるので、自然に任せるようにしてきた。3年前の様子は2018/10/28の記事「倒木は恐竜」参照。最近は枝も完全に朽ち落ち、幹は横倒しになり、土に還る様子である(右)。自然の輪廻は長い。
25年ほど形を留め残っている短い杉の朽木(左)は、樹相が目まぐるしく変化する踏み跡がない樹林床の良い目印となっている。これ以前、同じ朽木を2018/1/21「目印の朽木」の記事で見ている。
日中、谷戸内に雪がちらつく寒い日であった。暫し2,3日、寒波が日本全体を覆い、日本海沿岸では記録的な豪雪になっている。
笹窪谷ではコナラの橙色の紅葉が目につくが、全ては葉を落とす前の紅葉ではないが、今の時期、葉に色のついたものが多少見られる。